鹿児島は、最終巻の「第三章〜鹿児島の城山坂」にて出てきます。
舞台の鹿児島市は九州で一番南にある県の県庁所在地で、有名なのはやはり桜島ではないでしょうか。
他の名物は黒豚、さつま揚げ、芋焼酎なども挙げられますね。
博多からは特急つばめで4時間でしたが、新幹線開業後は、リレーつばめと新幹線つばめで、2時間30分くらい、最速で2時間10分で行けます。
寝台列車では、西鹿児島まで寝台特急「なは」が新大阪から出ていましたが、新幹線開業後に熊本止まりとなってしまいました。
普通列車では8時間程度ですが、考えなくてもいいでしょう。(笑)
新幹線開業に伴い、八代−川内間が、第3セクター「肥薩おれんじ鉄道」となりました。
今まで電化区間だったのが、何故か非電化区間となったようです。
鹿児島への高速バスは、大阪、神戸、福岡、熊本、大分、宮崎から出ています。
まずは鹿児島市の玄関、西鹿児島駅です。
駅前の広場は何かのイベントで使われているのかテントがいっぱいでした。
私が行ったときはたまたま24時間テレビのイベントをやっていましたから、それ関係なのかもしれませんね。
西鹿児島駅からは、熊本、博多に行く鹿児島本線、宮崎、大分に行く日豊本線、指宿や枕崎に行く指宿枕崎線等と接続します。
2004年3月13日には、九州新幹線が一部開業しまして、それに伴い駅名が、西鹿児島駅から鹿児島中央駅と改称されました。
ちなみに、写真撮影時の、駅の構内にある駅名表示板には西郷隆盛と桜島のイラストが描いてありました。
西鹿児島駅に停車中の、特急つばめ博多行きです。
つばめは博多と西鹿児島とを結ぶ特急(つばめ3号だけ門司港始発)です。
14往復+夜行のドリームつばめが1往復運行しています。
鹿児島から熊本に行く時にも使えます。
車両については良く知りませんが、787系という車両です。
なんというか無骨な感じがする車両ですね。
九州を走っているので違和感は無いのかも知れませんが…。
早い話、あんまり可愛くありませんね。(苦笑)
駅前のバスターミナル近くにある鹿児島市の観光案内所です。文中では観光協会とありますが、多分ここでしょう。
ここでときなたちが市内マップをもらったわけですが、…しまった、マップをもらってくるの忘れた。(笑)
すぐ近くには交番もあります。
西鹿児島駅前にある市電の停留所「西鹿児島駅前」です。
ここから鹿児島駅前行きに乗って「いづろ通」まで行きます。
ところで、ときなたちが鹿児島に来るときに使ったのは鹿児島空港です。
そこから西鹿児島駅へリムジンバスに乗ってきたわけですが、路面電車を待っている時に通ったので、撮った写真です。
実はこの写真と、上の左の写真は1枚の写真なんです。
リムジンバスに関してはこんな写真しか撮れませんでした。
市電の停留所「いづろ通」です。
鹿児島市街地の中にある停留所で、近くには山形屋があります。
その山形屋にあるバスセンターです。
小説には名前だけ出てきて、ときなたちが行くことは無かったと思われる場所です。
ここから加世田行きのバスが出ているんでしたね。
ただ、加世田行きのバスは、本数は少ないながらも西鹿児島駅からも出ているそうです。
照国神社です。照国神社に向かって歩き、という記述があるだけなのもあって、遠目からの撮影です。
お約束の、横断歩道の真ん中から撮影しました。(笑)
気が付かれると思いますが、神社の後ろに城山を見ることが出来ます。
その上に建っている建物が、後ほど紹介する城山観光ホテルです。
西郷隆盛像です。鹿児島に住む人はもとより、日本に住む人なら大抵は知っている人物ですね。
中央公園の近く、中央公民館前交差点のすぐ近くにあります。
城山公園の遊歩道です。
小説ではときな達がここを上っていったんですが、荷物さえなければそんなにキツい道ではありません。
比較的緩やかで道幅も広く、多くの人が通ります。
ただ、夏に行くときは、「蚊」に要注意です。(笑)
もう一つ、坂の途中に記述されていたような絶景スポットはありませんでした。
絶景スポットは、この坂を登りきってからですね。
城山展望台へ続く坂です。
小説の「城山坂」は多分ここがモデルですね。
坂の途中に展望台の駐車場に行く道があります。
展望台からの桜島です。
桜島の手前に見える海は、不審船を引き上げたサルベージ船が停泊していた鹿児島湾(錦江湾)です。
この写真を撮ったときの桜島は噴煙があまり出ていなかったので残念。
まあ地元の人から見れば、灰が降ってきてかなわんと思いますが。(苦笑)
<写真をクリックすると高精細度画像が出てきます。93KBと少々重いので注意!>
上の桜島を撮った場所が、この城山展望台です。
城山坂の方から撮りました。
展望台にはコイン式の双眼鏡や売店があって、典型的な観光地、といった感じですね。
実際そうなんですが。
展望台の駐車場前にも売店がいっぱいあります。
「城山展望台からほど近い場所にある観光ホテル」のモデル、城山観光ホテルです。
客室は365室あるらしく、実際に全部貸し切れるのかどうかは、さすがにちょっと疑問ですね。
このホテルには小説の通り、レストランやさつま揚げやベーカリーショップ、おみやげ屋や大浴場は一般の人も入れます。
客室は、海側と山側に分かれ、海側の客室では桜島が見られます。
その代わり値段は少々高めですね。
ホテル自体は思っていたよりずっといいホテル(失礼!?)で、びっくりしました。
客室も広いですし、サービスはいいですし、極端な話、このホテルに泊まっただけでも鹿児島に来た価値はありました。
次に行くときは、もっとゆっくりしたいですね。
大倉らいた先生も、ときな達3人も、沢村雅也も入ったという天然温泉「さつま乃湯」です。
さすがに浴場内の写真は載せられませんが。(^_^;
小説には5階の大浴場、とありましたが、実際は3階です。
多分、さつま乃湯に行くのに、客室からは一旦5階まで行って、専用エレベーターに乗り換えて行く必要があったからではないでしょうか?
あと、露天風呂とありましたが、普通の温泉に展望露天風呂が付いている、といった感じのお風呂でした。
露天風呂からは桜島も見れますし、本当にいい温泉でした♪
1泊だけでしたが、2回入ってきましたよ♪
余談ですが、ここは、改装する前は温泉ではなくプールだったそうです。
それを改装した時に温泉に作り変えて、今の「さつま乃湯」になったんだそうです。
ホテルのバスの運転手さんに教えてもらいました。
あ、あともう一つ余談。
この温泉はホテルの宿泊客は無料で入れますが、一般の人もちゃんと入れます。
ただし、入るには2000円かかりますので、覚悟して下さいね。(笑)
写真での紹介は以上です。
当初の予定では鹿児島市内にある坂も周るつもりだったんですが、連れがいて時間がなかったのと、ホテルの居心地の良さにすっかりくつろいでしまったという原因があります。
次はいつ行けるか分かりませんが、次の機会には、市内の坂と、指宿や枕崎、加世田辺りを見てきたいですね。
では、今回見られなかった、小説に出てこない鹿児島の坂を紹介します。
鹿児島にはそれほど坂はないようです。
水上坂…地元ではそれなりに有名な坂(のはず)。
甲突川にかかる「西田橋」から西の方へ西田本通りを道なりに進むとある坂です。
読み方はみなかみではなく「みっかんざか」と読むそうです。
名越殿坂…鼓川町というところにある坂です。
この付近に名越左源太屋敷があったのに由来しているそうです。
場所は行ったことがないので説明しづらいのですが、鹿児島駅の北に通る国道10号線にある柳町交差点を北に向かって北上するとあるようです。
びくに坂…冷水町という場所を通る峠道「冷水越」にある坂の一つです。
バス停の名前になっているので、路線バスでこのバス停まで乗っていけばたどり着けます。
由来などは分かりません。
木折坂…これも冷水越にある坂ですが、びくに坂とは峠を挟んで反対側、紙屋谷にあるそうです。
ここの由来も不明です。
冷水越…先に挙げた坂2つがある峠道です。
少し前までは交通量も多かったそうですが、今では近くに城山トンネルが出来て交通量も減ったそうです。
城ヶ谷越…長田町の辺りにあるとか。
この坂の途中に初代大阪商工会議所会頭、五代友厚誕生の地があるそうです。
岩崎谷越…城山の北側で、城山に登っていく道のことのようです。
西南戦争の激戦地で、西郷隆盛が立てこもった西郷洞窟があるそうです。
最後に、この鹿児島にまつわるうんちくを少々。
この鹿児島と錦江湾は、太平洋戦争が始まる前に、真珠湾を奇襲した機動部隊の航空隊が訓練を行った場所でした。
ハワイ、オアフ島にある真珠湾(パールハーバー)の地形が、この錦江湾に似ていたのが理由だったそうです。
ここで、錦江湾を真珠湾に見立てて、雷撃や爆撃の訓練を行ったそうです。
基地を発進した雷撃機は、市内の山形屋デパート上空を通過すると桜島に機種を向けて、海上にある目標に対して演習用の魚雷を投下する、というものだったそうです。
市内を飛行機が超低空で飛んだので、洗濯物をかっさらっていったという逸話があるとかないとか。
住民はあまりの騒音の為に苦情も出たそうですが、そのうち慣れてしまい、「海軍航空隊のサーカス」と呼んで親しみさえ持つようになったという逸話も。
この話に山形屋デパートと桜島が出ているのでとりあえず載せてみました。
話の詳細については良く覚えてないので一部間違いもあるかもしれませんが、その点はご了承を。