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1999年 12月31日 PM23:37
TOKYODOME

僕らの新しい時代は幕を開けた。
街は賑やかなざわめきに包まれ 僕らは駆け抜けていく
「いよいよカウントダウンか〜」
「楽しみだね、雄也」
幸いにも軽傷で免れた僕は本当についていたと思う。
あの後、僕は光一さんのヘリに乗せられ一気にここまで来た。
ライブのチケットは即完売したようだったが、既に持っている僕らにとっては安心だ。
TOKYODOMEは鮮やかなサーチライトに照らされ宝石のように輝き出した。
ときなの大好きなアーティスト、Gac○tの歌声が響き渡る。
―PM:23:59―
やがて9曲ほど歌い終えた頃だろうか・・・時はやって来た。

『10秒前!!』

アーティストが叫んだと同時にカウントダウンが始まる

『…8!!…7!!…6…!!』

電光掲示板で表示されたカウントが0に近づいていく

『…4!!…3!!…2!!』

それは、鮮やかな世界に彩られる瞬間・・・

『…2!!…1!!…0―――――!!』

―― 2000 ――

電光掲示板の数字が2000になり、この瞬間世界は歓声に包まれた。
『HAPPY MILLENNIUM ――――!!!』
クラッカーや紙ふぶきが眩しいステージに降りそそいだ。
僕らは観客達とともに新世紀の幕開けを祝った
そして新曲「12月のLOVESONG」が初披露された
最高に幸せだった。
何もかもが輝いて、僕らは空を飛んでいるかのようだった。
「ときな、明けましておめでとう!」
「おめでとう、雄也!」
同時刻、街のパレードは歓声で溢れかえっていた。
ヘリが旋回する上空から見渡す鮮やかな夜景のうえで鮮やかな色彩の花火が夜空に炸裂する!
それはとても幻想的な光景だった。
全国各地で行われた各アーティストのカウントダウンライブもこんな感じだったんだろう。
生きていて良かった・・・。今だから実感する
僕らはアリーナでずっとその歌声に身を任せてこの世界で笑いあった。

ーーー ときな、僕らは最高に幸せだよ ーーー

ライブを終えた後、僕らは溢れる思いを乗せて雪降る街を歩き出した。
「ところで、ときな。この後どうする?」
「まずは初某でね。今年はとっても良いお年になるようお参りしなきゃ♪」
「そりゃ言えてる☆で、桃子さん、たまきちゃんに挨拶っすね」
「たまきちゃん、今何してるんだろうね」
「また桃子さんや光一くんとお酒飲みまくってるんじゃ?」
「初日の出の見物かもしれないよ。さ、私たちも行こうよ☆」
「おう♪」


エンディングテーマ
ラルクアンシエル「NEO UNIVERSE」

THE END




ーー おまけ ーー

さおり「はーい!皆さん、新年明けましておめでとうございます♪『一撃必殺☆映画だより』のお時間がやってきました」
たまき「司会はわたし、中山たまき。篠原さおりさん、そして、おまけの光一でお送りします(ニコニコ」
光一「ちょっと!おまけって君ねー」
さおり「さて皆さん、年末年始の事件を舞台とした「ダークエンジェル」はいかがでしたでしょうか?」
光一「無視すんなー」
たまき「ときなが雄也を守るシーンは必見だったね」
さおり「ええ、正直羨ましかったです」
光一「ってか。俺ほとんど出番なかったんだけど」
さおり「まあまあ、それはさて置いて」
光一(全然良くないっす!!・・・とは言え、野々村の同道たるザコっぷり&大負け人生よりはマシだな(爆)
さおり「それでは今回のゲストに!この物語の主役でもある、ときな&雄也のご登場でーす!」

バーン!バン!!バン!!(クラッカー炸裂

ときな「皆さんこんばんは!この度主役をやらせていただきましたときなです」
雄也「ども。お馴染みの雄也です。再び宜しく」
さおり「お2人さんが幸せになれてホント嬉しかったですよ」
たまき「後半はピンチの連続だったから、一時はどうなるかと思ったけど(苦笑」
雄也「でも、ときなは難なく回避し、敵を倒していったんだからもう感激ものですよ」
ときな「雄也も負けずに目立ってたと思うよ」
光一「あー、特に”ギャ−ギャー”逃げ回るシーンはね(キラーン☆」
雄也「シャラーップ!!(ベシッ」
光一「いてっ!?」
たまき「雄也、珍しく突っ込みだね」
雄也「あははー、まあ慣れてますから」
さおり「でも最後のヘリに挑むシーンはカッコよかったですよ。
それにときなさん、撮影で実際にヘリから飛び降りたんですよね?」
ときな「当然、私に不可能はありませんから♪」
光一「爆破シーンも迫力満天でしたね。フィナーレでは滝沢さんの散りっぷりが見事でしたし」
たまき「うん、ラスボスにはお似合いだと思うね」
さおり「最後はハッピーで終わるまさに王道なオチ・・・でしたよね?」
たまき「でもちょっと強引かも(苦笑 結局私達がどうなったのかも分からず終いだし・・・」
雄也「まあ、いいじゃないですか♪終わり良ければ全て良し、と昔の人はよく言ったもんです(爆」
ときな「雄也も良い事いうね」
雄也「勿論♪」

たまき「ってことで、そろそろ御開きの時間になって参りました〜」
さおり「皆さんも正月はお体を壊さない様お過ごしくださいね☆」
光一「それでは皆さん、2000年も宜しく!」
さおり「以上『一撃必殺☆映画だより』でした♪ Goodby!!」


Fin




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