ジャック様を冒涜するのはヤメロ!

 

魔法の性奴隷改め魔法のサプライズローザー

ひみつのキングちゃん

 

K.O.F.’96編
「さぷらいずろーずのひみつ」

 

 

 

「サプライズローズッ!!」

「ぶえっ!?あばばばばばばばば、ふぎゃー」

一瞬、視界から消えたキングがいきなり上空から現れたと思うと、

ジャックは顔面を豪快に踏まれまくって、ブザマにのされてしまいました。

「よし、いい感じだね。これなら完成も見えてきたな。」

「やりましたね!キングお姉さま。」

華麗に着地したキングが微笑を浮かべると、ユリちゃんが大喜びで駆け寄ります。

今、キング率いる「女性格闘家チーム」は3度目の出場を目前に控え、鍛錬に余念がありません。

今回の出場に際し、キングは最強の超必殺技として恐れられる、「イリュージョンダンス」に加え、

封印して久しい最終奥義「サプライズローズ」を解禁し、万全の体制で出場しようと考えていました。

ところが「サプライズローズ」は威力こそ絶大なものの、あまりにもコマンドの受付判定が厳しいため、

失敗や暴発が極端に多く、お世辞にも実戦向きとは言い難い技です。

展開の早いKOFの団体戦において、その命中率の低さは致命的で、やむなく使用を控えていました。

しかし年々レベルが上がる大会出場メンバーに対し、もはや出し惜しみをしている状況ではありません。

というわけで、サプライズローズを実戦に投入可能なレベルにすべく、改良を加えている真っ最中です。

キングに勝てたのも今は昔、現在では負けまくって、名実ともに「奴隷豚」に落ちぶれたジャックを実験台に、

サプライズローズを乱れ打ちして磨きをかけるキング。そしてそれを見守る(自称)恋人のユリ。

ちなみにもう一人のチームメイトである、不知火舞ちゃんはまだ日本だったりします。

とにかくサプライズの改良に関しては、キングにひとつのアイデアがありました。それは・・・、

 

大会において、足技が得意なキングが特にライバル視するチームに、テコンドー一派の「キムチーム」がいます。

もちろん足技のスペシャリストとしてのプライドも刺激されますが、もっと気に入らないのはメンバーです。

「女性格闘家チーム」がタチのキングを中心にネコ2名で構成されているのに対し、

「キムチーム」は兄貴のキムを中心としたホモ3人組のメンバー構成。リーダーのサドっ気が強いのも共通点です。

もっとも、二人の奴隷と深い信頼関係で結ばれ、愛あるプレイを心がける女王様のキングに対し、

キムは「修業」と称しては、嫌がる二人に無理矢理SM行為を強要したあげく、手加減無しに後ろを犯すので、

弟子のチャンとチョイには蛇蝎のごとく嫌われており、チームワークという点に関しては完全に差が出ていました。

とにかくホモとオヤジが大っ嫌いなキングとしては、生かしておけないメンツばかりです。

その上リーダーのキム・カッファンは「簡易版サプライズローズ」とも言える「飛翔脚」を使い回す不届きモノ。

本来、キングの使う「サプライズローズ」は、相手の頭上で何度もジャンプを繰り返しつつ、

さながらダンスのように相手の顔面を何度も踏みまくる華麗な必殺技です。当然技の仕掛けは非常に難しく、

緻密なバランスと神業的なテクニックが要求されます。対してキムの使う「飛翔脚」は最初の踏みつけの後、

相手の頭上で再度ジャンプして連続で攻撃したりせず、そのまま後方に飛び退いてしまいます。

微妙な空中姿勢が要求されない分、自由なタイミングで高速な攻撃を仕掛けられるのが特徴です。

当然サプライズの威力には到底及ばないものの、あらゆる高度から急激に襲いかかるスピードはやはり脅威、

特に飛び道具使い(含「女性格闘家チーム」全メンバー)に対しての効果は絶大で、決して侮れない必殺技です。

なんと前回の大会においては弟子のチョイ・ボンゲにも伝授、攻撃後の飛び退き動作こそ未修得であるものの、

着地まで連続で踏みつけることでスキを克服。ただでさえ空中を画面狭しと飛び回ってウザかったチョイですが、

下品な奇声を発しつつ飛翔脚で降下してくる姿には、戦闘中にも関わらず、おぞましい嫌悪感に包まれ、

身がすくんでしまいます。しかし着地まで連続で踏み続けてスキをなくすのはなかなかいいアイデアです。

不用意に飛んできたチョイを、あっさりトラップショットに捕らえて蹴りまくりつつも、

頭に浮かんできた新生サプライズローズのイメージに興奮を押さえきれないキング姉さんでありました。

 

「ぶ、ぶふぇ、ぢ、女王様!も、もう身体が持ぢまぜんッ、どっ、どうが、ごどへんで、おゆるじぐだざいぃぃ、きゅ〜」

階段でカメを踏むマリオが256UPするぐらい踏まれまくり、原型を留めないほど顔を腫れ上がらせたジャック。

鼻血を吹き出しつつ、なんとか命乞いをすると、ブザマにぶっ倒れて気絶してしまいました。

「ッチ、まったく役立たずなブタだッチ。オラ(兄譲り)、さっさと起きないとバンプー喰らわすわよ。」

とか言いつつ、あわれなマグロにヒップアタック(燕翼)をかますユリをキングがなだめます。

「まあまあ、いくら威力を押さえたと言っても、もともとサプライズローズはわたしの超必殺技。」

「いくらタフだけが取り柄のマゾ豚ジャックでも、さすがにもう起きては来れないよ。」

もともと「なんてタフなやつだ(なの)。もっと技に磨きをかけなければ(かけなくっちゃ)。」といわれる程、

頑強な肉体を誇っていたうえ、女王様達の容赦のない調教を受け、ありとあらゆる被虐プレイも制覇、

まさに百戦錬磨の豚奴隷として生まれ変わった真性マゾ、ジャック・ターナー。

そんな彼にとって、女王様のヒールで顔をぐりぐり踏まれるのは三度のメシより大好きなプレイですが、

同じ「踏み踏み」でも、サプライズローズの千本ノックとなると、さすがに身が持たなかったようです。

「まあ、おかげでサプライズを試合で使う自信もついた。ユリ、今度の大会はわたしたちが頂くよ!」

「ハイ、あたしと舞さんもきっと力になります。3人で力を合わせて、きっと優勝しましょう!お姉さま!」

「ふぅ、しかし実際、根性無しのジャックにしてはよく頑張ってくれたと思うよ。」

「コイツには、ご褒美として聖水でもサービスしてあげようかね。」

「え〜、もったいなーい。こんなヤツ、あたしの履いてたスパッツで充分ですよォ。」

「ふふふ、ユリも飛燕鳳凰脚で踏みまくってたじゃないか。おかげでMAX版の鳳凰脚も完成したんだろ。」

「へへ、まあそうなんですけどね。でもあたしにもお姉さまの聖水分けて下さいね。」

「フッ、わかった、わかった。じゃあ今夜はたっぷりかわいがってあげようかね。」

「いやん、キングお姉さまったらン。でも・・・、ちょー嬉しいッチ!!」

 

かくしてキングの超必殺技サプライズローズは、手軽に出せる突進必殺技としてモデルチェンジされ、

上昇から下降まで攻撃判定を持ち続けるスキのなさは、対戦相手に滅法嫌がられる事になります。

特にCPUキングの乱発振りは凄まじく、対処法を知らないプレイヤーをハメ殺しまくっていました。

一応有効な対策は前転(緊急回避動作)で下をくぐって後ろに回ることなのですが、

なにしろ前転は「’96」で突然導入された新アクション。「攻撃避け」に慣れてると、なかなか使いこなせません。

反面、くぐることに成功すればスキだらけなので、上級者にはただのカモだったりして・・・。

 

んでキング姉さん、オチをどーぞ。

「しまった!サプライズに気を取られ過ぎてたから・・・」

「肝心のイリュージョンダンスが思いっきり弱体化してるわ!?」

チャンチャン

 

 

 

 

次回予告です↓

ちづる「って、前回の予告(→参照)、全然違ってたじゃない!「インケンな貧乳お嬢様」って一体誰のことよ!」

ちづる「失礼な紹介のされ方だけして全然話に出てこないんじゃ、ただの恥のさらし損じゃないのぉ。」

舞「い〜え、アンタなんかまだマシよッ!」

舞「アタシなんて最初っからちゃ〜んとその場にいたのに、何故かアタシだけ音声が全部カットされてんのよ。」

舞「おまけに「まだ日本だったりします」とかウソ八百なナレーションまで流されてるし・・・。」

舞「これじゃ見てる人は、み〜んなアタシがその場にいないと信じこんで疑わないじゃないのッ!!」

舞「もともと全編ウソばっかりの内容だけど、こういうとこまで事実をねじ曲げるとは思わなかったわ!」

ちづる「ウッ、それはあまりに可哀想かも・・・」

舞「だいたい予告の「M嬢」ってあたしのことじゃなかったの、思わせぶりに振っといて、なんで出番なしなのよ!」

舞「いくら作者が構想練らずに行き当たりばったりで書いてるって言っても、これじゃ無責任すぎるわ。」

舞「ちづるさんも腹黒いけど、この作者はサイアクね!やることなすこと信用出来ないわ。」

ちづる「だからわたしは腹黒くないっつーの。あーもう、間違った認識が早くも浸透してるわ。」

舞「あれ、でも「貧乳」っていうのは間違いないんじゃ・・・。」

ちづる「ぐっっ・・・、ま、まあ確かにあなたのオバケみたいなオッパイに比べれば小さいかも知れないけど・・・。」

ちづる「あくまでわたしの胸は「標準」サイズよ。ひょ、お、じゅ、んっ!!」

ちづる「まあどっかの誰かさんみたいに脳味噌の栄養まで胸に吸われて、「日本一」のバカになるよりはましよね。」

舞「なにそれ、アタシのこと言ってるわけ?」

ちづる「あら、皮肉がわかるほど頭がいいとは思わなかったわ。ごめんなさい、わたしの過小評価だったわね。」

舞「クッ、アンタこのアタシにケンカ売って、ただで済むと思わない方がいいわよ。」

ちづる「あら、あなたもしかしてやる気?言っておくけど、「’96」でのわたしはボスキャラなのよ。」

舞「望むところよ。アンタなんかキングお姉さまが出るまでもない。この場でアタシが片づけてやるわ!」

ちづる「わかったわ。じゃあこれが記念すべき96年度大会の第1試合というわけね。」

ちづる「せめて大会主催者としてふさわしい舞台を用意させてもらうわ。」

舞「ふっ、わかってるわ。さっきから場違いなものが不自然にセッティングしてあるからおかしいと思ってたのよ。」

舞「確かにあそこならお互い全力を出し切れそうね。それじゃあ今夜は・・・。」

 

ちづる「ベッドでッ・・・」

舞「勝負よッ!!」

 

 

 

次回、魔法の性奴隷 ひみつのキングちゃん

まだKOF(主に’96)編

「ふくがやぶれないひみつ」

期待せず待てッ!!

 

 

待てない人はココからどーぞ