奇人・変人・滝人 (方丈日記)

2004.09.29…東北にて3

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松見の滝を6年越しで拝めた。

1回目の挑戦は6年前。 2回目は今回、蔦沼林道から。3回目は黄瀬川沿いのルート。 すべて、失敗である。
そして、4回目の黄瀬川沿いのルートで成功である。
1回目、3回目は吊り橋を渡ったため失敗。2回目は地図も持たずに無謀であった。

3回目の失敗に懲りて、帰りながら、分岐点などをデジカメに撮り、持ち帰った。
松見の滝を拝んだことがある方に、撮影画像にて確認していただく。
1枚目の「吊り橋」を見た瞬間、「ダメ」と言われ、残りの画像は確認の必要がなかった。

成功した道はとても楽だった。ふつうは楽ではない。
失敗した道はとても苦しかった。分岐点では案内があるはずもなく、道は険しい。行き止まりもある。 突然、車が通れるダートに出たり。帰りの道はわかりづらい。 壊れた木の橋の真ん中に蛇がトグロを巻いて居座り、下の崩れかけた斜面を通ったりもした。

今回、成功できたのは6年の月日が経ち、デジカメという武器が手に入ったためである。
前回も「橋を渡ってはいけない」と聞いていたが、吊り橋のこととは全く考えもしなかった。
吊り橋を渡ったあとに、さらに橋がいくつかある。このどれに問題があるのか検討がつかなかった。
私の考える橋と、説明者が考える橋が違ったのである。この乖離をデジカメが埋めてくれた。

人と人とのコミュニケーションが難しいことを改めて思い知った。

【追記】
しかし、じつは吊り橋には案内板があったのである。見落としではない。無視あるいは勘違いである。
おそらく、道に迷うのは私くらいであろう。


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