奇人・変人・滝人 (方丈日記)

2002.04.17…CPUと鉛筆

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AMDのCPUにAthlonとDuronがある。 ふたつともL1ブリッジ(黄金橋)をショートすることによって、倍率やコア電圧を変更できるようになる。 ショートする道具として、鉛筆がよく使われる。オーバークロッカーには有名みたいである。

黄金橋のギャップは髪の毛よりも短い。このため導電性の鉛筆によって隙間を埋めればショートできる。 鉛筆が電気を通すのは知っているが、このような使い方は考えにくい。最初に考えた人に敬意を表したい。

隙間がわずかだからこそ通電すると思っていた。 が、それだけではないようである。

セラミックが超極密の砥石になっているため鉛筆でゴシゴシと何回か厚めに線を引くと、 数ミリ、あるいは数センチも通電してしまう。驚きである。 ギャップを埋めなくても、セラミック上をショートできるということである。 紙の上に念入りに線を引いてもまったく通電しない。

我が家にある各種のCPUで試してみると、新しいものほど通電距離が長くなるようである。 486では短いが、Athlonなどはかなりの距離である。 セラミックの精度が高くなって密になっているためだろうか? 黄金橋をショートする場合に隣とすぐにショートしてしまう。恐ろしい。

テスターには裁縫針をつないで確認している。 テスターとセラミックで固められているCPUを持っている方は試してみると良いかもしれない。 私は感動してしまった。小学生なみの頭か?


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