奇人・変人・滝人 (方丈日記)

2002.03.22…駐車場

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ディスカウントショップへ行った。 店の玄関に一番近い駐車場は車椅子のマークがある。5、6台分ある。 いつも、他の駐車場が空いていても、このあたりから埋まっていく。 本当にそういう方々ならば問題ないのだろうが、きっと違うだろう。 単に一歩でも歩く距離を少なく、一分一秒でも早くしたいのだろう。

この店に限らず、日本全国どこでも同じような光景であろう。 店の人や警備員は注意しない。他の人も注意しない。 私も注意しない。不快に感じるだけである。

『社会的ジレンマのしくみ(山岸俊男)』だったと思う。 (違っていたら申し訳ない)  この本によると、問題行動をとるものに対して注意するのは当然として、 さらに、注意しないものも注意することが重要なようだ。 つまり、私は駐車した人を注意しなければならない。また、警備員も注意しなければならない。 さらに、私が見て見ぬふりをすることも他の人の注意の対象となる。

そうは言っても恐ろしい世の中である。 下手をすると逆切れされ、ケンカとなり、それをやっぱり見て見ぬふりされる。 下手をすると、殺される。どうにもならないのだろうか? まさしくジレンマか?

遠い昔、小さな子供が悪いことをしたとき、 年長の子供に対して、大人が「何でおまえが監督してなかった」と怒っていたのを思い出す。 当時は、何と理不尽な大人だと思っていた。が、正解かもしれない。


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