奇人・変人・滝人 (方丈日記)

2002.02.27…屋久島

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突然、屋久島である。世界遺産で有名な屋久島にはたくさんの観光スポットがある。

滝が好きな私としては、滝が一押しと言いたい。が、そうではない。
根性なしの私は山には登っていない。だから、山でもない。縄文杉も見ていない。
今では、低料金(特にタダ)の温泉が好きになったが、行った当時はそれほど気にもしていなかった。 温泉にも入っていない。

ウイルソン株には行った。すばらしい。お勧めである。私でも行けるくらいなので、 時間さえあれば、ほとんどの人が行ける。感動すると思う。

では、ウイルソン株が一押しか? 違う。

状況が整えばという条件付であるが、星空が一押しである。 普段から星が見えるところに住んでいる人には勧められないが、そうでなければ最高である。 正直なところ、私はこのとき初めて本物の星空を見たような気がする。

私はまったく星を見るような性格ではない。 学校で習った、北極星、北斗七星、カシオペア座の「名前だけ」がわかる程度である。 あとリゲル、ベテルギウスも「名前だけ」は知っている。どれがどれかはわからない。

こんな私でも、天の川が見れた。理解できた。満天の星空であった。

このときの条件が最高であった。前日は大荒れ、土砂降りの雨。おかげで空気が澄んでいたようである。 当日はピーカンの快晴。1997.05.09,月齢2.6だったらしい。 場所は島の南側、平内の海岸付近で人口の光はまったくなかった。
視力0.5くらいの私が、雲と見まちがえたのが、よくよく見ると星だった。双眼鏡で見るのも良いだろう。

昼間は地球の偉大さと生命のすばらしさを体験し、夜は宇宙の壮大さを知る屋久島であった。
私を誘ってくださった相宿の方々に感謝である。


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