奇人・変人・滝人 (方丈日記)

2001.08.09…なぜ滝なのか

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なぜ滝なのか?明確な答えはない。 私は軟弱者だから、山を目指すような性質ではない。山頂まで登ったことがある百名山は石鎚山だけである。 ここは、石鎚スカイラインで土小屋まで行けば、直線でわずか3kmくらいである、起伏も激しくない。 時間もかからない。昔ならば、とても近づけないだろうが、今ではハイキングコースである。 さらに言えば、百名山どころか、登山そのものがない。学生のころ遠足で登ったきりで、次が石鎚山である。 そして、これっきりである。

最初に見た滝は「華厳の滝」である。小学生のころ、親戚が栃木に住んでいたため、夏休みに日光に連れて行ってもらった。 いま考えると、初めての滝が「華厳の滝」とは幸運である。しかし、記憶はほとんどない。 といって、これで感化されたわけではない。その後は滝を意識したことは全く無かった。

他のサイトで多くの滝を紹介されている『滝屋さん』に比べると、私はまったく気合が入っていない。 地元に近いほど滝の写真がない。近くに良い滝もない。知らないだけかもしれない。

滝は私にとって、ちょうど良い塩梅なのである。近すぎず、遠すぎず、険しすぎず、楽すぎず。 そして、百選に選ばれるような滝は、期待を裏切ることが少ない。 労力に見合った報酬(喜び)が得られるのである。

私の勝手な独断と偏見だが、山屋さんは頂上を目指して、ガンバルのでなかなか引き返そうとしない。 滝屋さんも同じかもしれないが、私はすぐに引き返す。準備不足のためもあるのだが。

結局、滝はほんとに好きなのだが、滝は私にとって日本の道しるべ(マイルストーン)なである。 日本地図を見るとき、有名な滝が起点となって、私の鳥瞰図ができるのである。


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