
ここでご紹介する10枚の記念乗車券は、明治~大正~昭和の間に
東京という限定された地域で発行されたものです。
中には関東大震災や東京大空襲といった激動の歴史をくぐり抜けて
きた乗車券も!歴史的価値のある(?)乗車券を是非ご覧下さい。 |

都電の歴史スタートは馬車鉄道で、東京電車鉄道、東京市街鉄道
(明治36年9月開業)と東京電気鉄道の三社が合併し東京鉄道
(明治39年9月)となった。
後に市有化され東京市電気局(明治44年9月)とし、昭和18年
7月(1943年)に、東京都になり名称も東京都交通局と改まる。
この記念乗車券は3年間という短い存続期間中に発行された貴重品。
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大正12年9月1日(1923年)、関東大震災が発生。
その影響で市電も甚大な損害を受けた。車両焼失1170両、
軌道の破損も152Kmに及んだという。
それから7年後に、帝都復興祭が執り行われた際の記念乗車券。
昭和5年3月24日(1930年)発行。
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昭和天皇の御大礼(即位礼)が、昭和3年11月10日(1928年)に
行われ、奉祝記念として発行された記念乗車券。
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上記、御大礼の奉祝記念として発行された乗合自動車
(バス)の記念乗車券。ちなみに、即位礼とは天皇が
その地位を受け継いだ後、即位の儀式を行うこと。
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紀元二千六百年記念式典は11月5日~25日にわたり、
奉祝提灯、山車、旗行列等が執り行われたものの、この年、
昭和15年(1940年)は、万国博─オリンピックが
中止となった。
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明治神宮は明治天皇を祀るために大正9年11月1日(1920年)に
創建されており、鎮座十年祭記念は、昭和5年(1930年)に
執り行われたものと思われる。この年3月 東京─横須賀間の牽引を
電気機関車から電車に切り替えられた。
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東京の路面電車三社が合併し、東京鉄道となり、明治44年9月1日
(1911年)に市営化された。その際、東京市電気局と改められ、
25周年記念として昭和11年10月(1936年)に記念乗車券が
発行された。尚、市電なのに乗合自動車(バス)となっている大変
珍しい乗車券。この年3月にD51蒸気機関車が完成する。
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馬車鉄の新橋─日本橋間で運転開始。明治15年(1882年)から85年後に
都電にとって悲劇が待っていた。モータリゼーションの進展と共に次第に
邪魔者扱いされるようになり、且つ交通局の財政は急激に悪化というダブル
パンチにみまわれ、 第一次、昭和42年12月10日(1967年)~第六次、
昭和47年11月12日までに荒川線を除き廃止となってしまった。
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外装のリベットが印象的な銀座線最初の1000形車両が更新され、2000形の
新型車両となる。昭和43年4月(1968年)帝都高速度交通営団発行。
この年、2月24日に都電廃止反対行動があり、都電新宿駅前停留場で学生、
労組員が都電の屋根に登り、「都電撤去反対」を訴えるなどし、都電各線が
混乱したという。
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地元の千代田線で、昭和44年12月20日(1968年)に、
北千住─大手町間が開通したものの、この時は常磐線と小田急線への
乗り入れはまだであった。 余談だが、この年ホンダCB750Four、
ダックス・ホンダ、ニッサン・フェアレディZが発売。
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