無事?定期演奏会も終わりましたね。 「先月 最後の話をしたばかりなのに」と仰るあなた、チッ、チッ、甘いな。 しつこいのは私の信条なのよ。 と言うことで、最終章として「指輪物語」の演奏が終わるまでのことを振り返ってみたいと思います(年を取ると過去の方ばかり向いてしまうのよ)。
しかし、その自信は崩れ去った。 最初は確かに読みづらかった。 ついていけるか心配になった。 でも崩れたのは「読み切ってやる」という気持ちであって、読み進んでいくうちに止めることが出来なくなってしまったの。 私は全巻読破し終わるとすぐ、「ホビットの冒険」と「指輪物語」追補編を注文した。 見事にトールキンの世界へ はまり込んでしまったんだなぁ。
そして分厚い楽譜が到着した。 スコアを見ると、やはり難しかった。 一瞬やれるのだろうかという不安がよぎったけれど、まぁ大丈夫だろうという、めずらしく楽観的な気持ちになっていたんだ。
作曲者は原作を読んで感銘し、その印象を元に交響曲を書き上げたよね。 私も原作に はまった クチだから、譜読みを始めても、ここは この場面だというのがすぐ理解でき、端々に出てくる、ちょっとした音の意味も理解できた、と思っていた。 この曲の全てが分かった気になっていた。 そして落とし穴に陥るハメになる・・・・
私は「指輪物語」のCDを聞く度に目頭が熱くなってくるんです。 特に第五楽章の「ホビット賛歌」の部分が来ると。 で、リハーサルの演奏を録音して、家に帰って聞いてみたの。 すると、CDを聞いていたときと同じような感覚に浸ってしまった。 出来具合を心配せずに済み、純粋に曲を楽しめたからなんだよね。
しっかし、こりゃ、本当に、おとっ子 に出した原稿そのまんまだ。 いつもはホーム・ページ用に少しはアレンジするんだが・・・・・