なんでもレビューhighmix～『世界一受けたい授業 Vol.1』をレビュー！

世界一受けたい授業 Vol.1

　「世界一受けたい授業」とは、日本テレビ系列で放送しているバラエティ番組内容を本にしたものです。
　この番組は、各方面の著名人が講師となって「国語」「社会」「理科」「算数」のように学校の授業・講義を行うという形で構成されています。その著名人もベストセラー作家・政治家・学者・元傭兵などバラエティに富んでいます。　トリビアの泉のような雑学好きの方、日頃人と違うことがしたいと考えている方、物事を深く考えたい方、自分を変えていきたいというような方々は楽しめる内容ではないかと思います。自分は上記に多く該当するので、毎週楽しみに放送を見ています。そして内容の確認のために書籍も購入しています。

　書籍レビュー第一弾は、これで行きます。

バラエティに富む講師陣

　この番組は本当に多くの著名人が登場し、興味深い講義を毎週繰り広げます。この本に収録されているのは、実に身につければ自分をより成長させるきっかけになるようなものばかりです。

　どんなものかを授業のラインナップを挙げてみます。
・「経済」：森永卓郎先生
・「教養」：藤巻幸夫先生
・「防犯」：テレンスリー先生
・「教養」：吉田たかよし先生
・「能力開発」：齋藤孝先生
・「科学」：米村でんじろう先生
・「社会」：和田秀樹先生
・「国語」：黒川伊保子先生
・「能力開発」：平井伯昌先生

　まあ授業の科目に合わないような科目も存在しますが・・・
　実に幅広く、どこかで聞いた名前の講師陣だと思いませんか？番組の構成を考えるスタッフも大変だなあと感じるほどです。

授業の印象をレビュー

　では、授業内容を読んでの感想をレビューしていきます。ただオチは書きませんので、興味を持った方は書籍か番組ホームページでご確認ください。

「経済」
　”年収300万円の時代を生き抜く処世術”と題した講義ですが、日本社会や経済の現状を指摘し、最後に日本がアメリカ的になっていくことに警鐘を鳴らす構成になっています。内容としてはすでにある程度理解できていたので特筆することはありませんが、「構造改革という名のもとに行われている現在が続くと、日本国民は確実に○○になる」というコピーは気に入りました。実際その通りか、それ以上にまずいことになると思うのですが、意外と危機感を持っていない方が多いように感じますね。

「教養」
　”サバイバル自己アピール戦術”と題した講義です。
　個人的に半分ほど知らずに実践してました。効果的な自己アピールと相手との会話を自分のペースに持っていく内容は非常に社会でも有効ですし、必要ですね。「人をいかに楽しませるか」ということを信条にしている講師の言葉は、スタイルが自分と同じなのでに好感を覚えましたね。

「防犯」
　”最強危機回避マニュアル”と題した講義です。
　TBS系の番組「サンデージャポン」でおなじみのテレンスリー氏が非常にわかりやすい護身の極意を説明しています。何かあって混乱していても、これなら少しは対処できそうです。

「教養」
　”超お手軽！奇跡の脳力UP術”と題した講義です。
　ただ結構ありきたりの内容で物足りず、語ることはないですね。

「能力開発」
　”人生の危機を回避する！段取りオンチ脱出法”と題した講義です。
　自分は完全に段取りが下手なので、非常に参考になりました。実践できているのか？と言われると辛いところですが・・・

「科学」
　”世界一おもしろい実験”と題した講義です。
　でんじろう氏の「科学は難しいものではなく、みんなが親しめるもの」ということを広めようとしている姿勢に好感を持っていますので、あらためて書くことはありませんが、すぐに実験してみたくなるものばかりですね。

「社会」
　”真実を見抜く疑う技術”と題した講義です。
　どうもへりくつに思える箇所と正直頷けない理論がありました。ただ写真の矛盾点を指摘する”疑う技術テスト”は面白いです。ただ掲載されている写真の画質が悪すぎて、厳しく感じました。これはテレビ向きかも。マスコミの情報を鵜呑みにしないというのは、子どもの頃から気をつけていますし。

「国語」
　”脳に響かせ！人に好かれるネーミングの秘密”と題した講義です。
　怪獣や強いもののネーミングに”ガ”や”ゴ”が多いのはなぜか？というような興味深い出だしです。ただそこらへんのインパクトはありましたが、数多くある例外などについては触れていない上、全体的に内容は雑な印象を受けました。その音はそういう一面を持っているという知識としてはありかと。

「能力開発」
　”北島康介も使った！チョー平井式自己分析術”と題した講義です。
　スポーツ選手には素晴らしく効果を発揮しそうだな、と。どうもピンと来なかった内容でした。

総合的な感想

　人によって向き不向きの講義があると思いますが、非常に太い専門書のようなものを読むよりも楽で色々な理論の入門書的な意味では、非常に優れています。しかも安いですし。
　まあTV番組を観ればいいのですが、過去のものは番組公式ホームページにサラッと書いてあるだけですので、それに物足りなさを感じる人は入手すべきかと思います。。忘れた頃にちょっと振り返って読むなどの使い方も充分ありだと思います。講義内容は日頃生活していると、忘れがちになるようなことばかりですから。
このレビューで興味を持った方は一度テレビでご覧になってください。考えることが楽しいと思えれば、非常に向いている番組だと思いますので。意外と番組タイトルを間違いやすいのは、自分だけでしょうかね？