入門向山実践の楽しい授業/『向山洋一年齢別実践記録集』第20巻・学級通信「アチャラ」No.109/国語  TOSS栃木・春山 和順

事実と考えの違い

(6年生で実施)

学級通信「アチャラ」No.109。4年生の国語の教科書の「ことばと事実」という文を扱い,「事実と考え」の違いについて授業した記録がある。事実と考えについて活動を通して違いに気づかせる授業である。

事実と考えについて簡単に説明する。(向山先生の文には方法・内容が載っていない。椿原正和先生の著書『国語授業づくりの知的ワザ第3巻の「事実と意見の違いの授業」を参考にした。)

「事実」とは,誰が聞いても当たり前だということ,本当だということです。
「考え」とは,人それぞれ考えたもの,人によってや好みによって変わってくるものです。

いくつか文章を板書し,「事実と考え」の違いをとらえさせる。

「春山先生は,男である。」事実ですか?考えですか?

挙手させて確認。すべての子が事実であるとした。こ

「春山先生は,今日青いワイシャツを着ている」事実ですか?考えですか。

挙手させて確認。同じくすべての子が事実であるとした。

「春山先生はかっこいい。」事実ですか?意見ですか?

事実と考えに分かれた。理由を書かせて発表させた。

<子どもの考えた理由>

・事実・・・・・春山先生は背が高くてかっこいいから,勉強をよく教えてくれるから,スーツでかっこいい,などが出た。

・考え・・・・・かっこいいかかっこよくないかは人によって違うから,かっこいいと思わないからなど。

考えの文であることを確認し,もうひとつ考えの文を板書する。

「今日は,とても暑い。」事実ですか?意見ですか?

事実と考えに分かれたが,事実であるとした子は少数であった。

次に,事実の文を5つ,考えの文を5つ書かせた。

ノートに事実の文5つ,考えの文5つを書いて持っていらっしゃい。

文が書けた子のノートに丸を付け,事実の文を黒板に1つ書くように指示した。黒板に子どもたちが事実だと考えた文がいっぱいになった。

<子どもの書いた文>

・今日は金曜日だ。 ・ここは6年教室だ。 ・6年生には眼鏡をかけている人がいる。 ・春山先生は太っている。

・天国と地獄はある。 ・今日はいい天気だ。 ・春山先生は女の人にもてない。 など

それぞれの文を,書いた子に読ませて事実か考えか挙手にて確認した。意見が分かれた文は保留した。

その後,保留した文について事実の文か考えの文か説明した。

では,次の文は事実でしょうか,考えでしょうか。
「みんなゲームを持ってるよ。」
「本当に,おたくの子は勉強ができるわね。」

向山先生のアチャラNo.109に応用問題として出されているものを板書した。

1つずつ事実か考えかを書かせ,理由も書かせた。その後,事実か考えか理由も発表させて検討した。

私の学級では,どちらも考えの文だとする結果となった。

向山先生の記述には,考えの文を検討する場面は書かれていない。授業の流れから,考えの文も検討させるべきと考えるが,今回の授業では扱わなかった。


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