アダナにあらず。

我家では昔から、誰でもかれでもアダ名で呼ぶことが多い。なかには本人が聞いたら怒りそうな名もあるが。しかし、アダ名は人の特徴を表わしてるわけであるので、こちらは覚えやすくついついそればかりを使い、必要な時に本名が出てこなく困ったことも多い。たとえば、バッタ男、ワーンとしたおばさん、劇画男、ビール星人、チビ太、デコッパチ、ポパイ、ボクちゃん、などなど。他の人が聞いたらなんのことかワカラナイ。で、四角豆の話しである。「だからほんとの名前はなんだ!」と聞くと「シカクマメ」と。昔、柿の木に居て、刺すと強烈に痛い幼虫を、「六角」と言ってただろ、その類いの名前かと思って、ネットで調べると、アリャリャやっぱり四角豆。南方の野菜らしく、この辺りで流通し始めたのはここ2〜3年。沖縄では、ウリズンと呼ぶらしい。豆であるが、若いサヤの時に食すので豆の姿はない、全体を食べる。まったくクセがなく、どんな料理でもあうが、我家ではもっぱら、天ぷら。もともとパプア・ニューギニアあたりの食物で、花や、サツマイモのような地下茎も食えるらしい。先日、「あった、あった」と料理人がなんと種を手に入れてきた。ウム、ということで、昨日畑を耕し、この豆の為の畝を作った。自作の四角豆の天ぷらで一杯か、こりゃ又楽しみ。
ごぼうと四角豆の天ぷら。とりあえずは、又七の塩(近くの海で作ってるいる塩)で、チョイパク、と。ウム、いける。
断面は四角というより、手裏剣みたいなカタチだが。言いやすいのでシカクマメで結構。 ドサッと揚げ立てを食えるのが、家の天ぷらのいいところ。料理人は熱い熱いと言いながら、揚げる。ワタクシはアチアチと言いながら、食らふ。 熱帯の野菜なので、蒔き時期は気温が高くなってから。さて、どんな花が咲いて、どんな根が出来るのか‥。