この度、私達総檀家の「菩提寺柏心寺」創建410年の記念すべき時期に平成大事業、本堂・鐘楼堂・新改築営繕事業完成「落慶大法要」を挙行するにあたり、信濃の国善光寺大本願、鷹司誓玉正僧正台下御導師御親修賜り、無事厳修する事ができました。又、総本山知恩院様をはじめ、浄土宗宗務庁諸々関係諸大徳様より高貴なご祝辞を賜りました事感謝申し上げます。
さて、当山柏心寺は、「箕瀬の柏心寺」として親しまれ、浄土宗の念仏信仰を基に厚く信仰されて参りました。安土桃山の終わり慶長二年(1597)に開山創建されて星霜四百有余年。本堂・鐘楼堂等の伽藍は、創建以来数百年間の風雪に耐えながらも、今日まで檀信徒各位の真心に支えられて幾度となく修繕が施され維持されて来ました。
来る2011年は、浄土宗開宗の祖「法然上人800年大遠忌」という厳粛な時期を迎えます。この機縁に老朽化が著しくなった「本堂・鐘楼堂」の耐震・防火に対し慎重審議を積み重ねた結果、新改築する運びとなりました。
現世においてこの法縁に遇うことは二度と無いことと受け止め、老若男女を問わずご浄財喜捨の善行を「報恩行」として営繕事業に差し向けて頂き、着工以来三年余の歳月を経て、この度、本堂内外見事に竣工落慶を迎える事ができました。
これ偏に、檀徒総代をはじめ営繕事業実行委員会各位、総檀徒各家皆様方の御支援の賜と感激に耐えません。
又、日本一建築基準が厳しい飯田地区で、近代建築技術の粋をあつめ、「柏建築設計事務所」金田稔先生他、入魂の建築設計監督により、施工主「原建設」株式会社様統率のもと、三清建築様他、建築に携わって頂きました関係業者各位それぞれ精進努力され困難事情を克服頂きました。心中より感謝申し上げます。
今後、柏心寺檀信徒が誇れる菩提寺として、飯田下伊那における念仏道場として、心の拠り所の原点として、柏心寺の護持興隆を確固たるものとしてゆく所存でございます。
皆々様方のご健康とご家族有縁のご安泰をご本尊阿弥陀様にご祈念申し上げご挨拶と致します。
平成二十年四月二十九日
松林山柏心寺檀信徒大総代
「落慶大法要実行委員長」 本庄 芳美