「こうで(こーで)」とは、桐生地区、および隣接地域の独特の名詞で、
「手首(手関節)の痛み」に相当する単語
です.
「こーでになった」「こーでができた」
というような用法で使われています.

これは私が実際に経験した話


桐生某病院で、(精神科の)患者さんが、夜、「こーでができた!何とかしてくれ!」と訴えました.私は「こーで」の意味わからず、看護士、看護婦さんに意味を聞いても、誰もそれが何の症状をさすのか把握ができません.(その日はたまたま桐生在住の看護士、看護婦さんではなかったのです.)隣の太田で生まれ育った私も初めて耳にする単語でした.「こーで」という名前の腫瘍ができたのかとは思いましたが、結局手関節部がなんだか変ということはまでしかわかりませんでした.

家に帰って、桐生出身の妻に「「こーで」という言葉を知ってる?」ときくと、「手首が痛いことだよ」と何の疑問もなくいうのです.聞けば、桐生ではよく耳にする言葉だそうで、整形外科に「こーでができて・・」と受診すれば、湿布その他の治療もちゃんとしてくれるとか・・・!?

「こーでができる」というというから、何か「腫れ物」のようなものができるのだろうということを想像していましたが、しかしてその実態はまるで違いました.

これがこのホームページをつくるきっかけとなりました.
この分布もぜひ調べてみたいですね.

ぜひ桐生およびその周辺で就職される方は覚えておきましょう!

1999.1.10追記

実家(太田強戸地区)に帰ったおりに、
「太田市史」という太田市が編纂した本があったので、調べてみると
「民俗」の「医療」の項に、なんと!「こうで」の項があるのです.
読み進めると、どうやら田植えなどで手を酷使すると起こる、腱鞘炎に類するものらしく、迷信による「直し方」も書いてありました.
どうやら昔から民を悩ませていた病気のようですね.
でもどうして「こうで」というのかは書いてありませんでした.