25歳から両親の酪農経営を拡大して参加。酪農には土地の不足と条件が

悪いために肉牛との複合で経営をしていましたが、その後サル、シカ、イノシ
シの被害が増大して牧草ができなくなり、酪農を整理して肉牛経営に切り替

え、 酪農組合の集乳の仕事をしながら生計を立てている現在です。

大鹿村に就農して30年余り。牛飼いを中心にやってきました。食することと自然が、なにやらテ

ーマにねってきています。耕し、種をまく、喜びと笑いを作り続けていきたいです。農から見える

ことは食べ物が大きく違った方向に行ってしまったこと、国産自給率が40%がらますます下降

していくこと。飢えれば人のものを取ってでも食べてしまうのに…大鹿の空を見上げ、やはり耕

し続けていきます。牛のエサは遺伝子組換フリ−のトウモロコシ(長野県産)を蒔き、少しでも草

を刈って牛を育てています。

生産者紹介
 
<肉屋としてのこだわり>
 できるだけ透明性を高めることです。肉屋の現状、生産地の様子など、消費者の皆さんに細やかにお伝えすることで関心を持っていただき、繋がりを深めたい。まぁのの加工場の見学、生産地ツアーへのご参加も大歓迎です。ささやかな規模の肉屋の存在意義はそこにこそあると信じています。
 
<日本の畜産>
 BSE、鳥インフルエンザ、口蹄疫と、畜産は踏んだりけったりですが、家畜としての動物との人間の付き合い方に問題はないでしょうか? 映画「いのちの食べかた」のように、とても命あるものと思えないような扱いを受ける動物たち。そして自由貿易のもとで、食べ物も飼料も世界中をめぐっています。私たちが目指すべき畜産はこれらとは真逆の方向です。日本の食文化の中にきちんと位置づけられるお肉、安定して畜産を続けていける地産地消スタイル…。まずは飼料を国内自給できるように努力しましょう。
 
<消費者の皆さんへ>
 私は“肉屋”を生き方として選んでいます。“仕事”よりも大きな枠で考えています。皆さんも“消費者”という肩書きに違和感はありませんか? お肉の生産・加工・流通・消費という流れで出会った私たち。お互いの立場を思いやり想像力を働かせることで、関係も深まっていきます。お互いの人生に影響を与えられるような関係に深化していけたら素敵だと思いませんか? 「食・農結ぶプロジェクト」はそんな思いで始めた動きです。
 
安全な牛肉、豚肉を求めて西に東に奔走
現在にいたる。
仕事も山歩きも群を抜く精力的な活動されてます。

大鹿村 牛舎


牛肉豚肉加工の、まあの小村さん

福沢 良紀さん
青木 清さん
牛の紹介

 アルプス牛は南アルプス赤石岳の麓・大鹿村で育った牛です。牛の出

来具合を見て、連絡し合って出荷しています。飼料は国産でまかなえる

ものは出来るだけ探して使っています。遺伝子組換え飼料は使用してい

ません。飼料の高騰の中、会員の皆様方の買い支えは大変ありがたく

思っています。安心でおいしい肉を常に思い、エサの献立は2人共通し

たものにしてきています。まあのの小村さんには出荷牛の出来具合を伝

えてもらい、品質の安定に努めています。

福沢さん青木さんご家族

仕事場にて

左より福沢さん、まあのさん、上村さん、青木さん