カラスはなぜ黒いの?
秋田県在住 たくみさん(大学院生・24歳)



 カラスの色というと誰もが知っている、「真っ黒」ですね。それがまた悪いイメージにもつながるわけですが、なぜ黒いのでしょう?

 人間の場合は「メラニン」というタンパク質があって、太陽の光に当たって紫外線を浴びるとそのメラニンで皮膚が黒くなるわけですが、カラスが黒いのも同じメラニンの色だそうです。
 もちろんカラスの場合、日に当たって黒くなるのではなく、「チロシナーゼ」という酵素が関わっているようです。チロシナーゼはメラニンと反応して黒い色を出しますが、カラスは生まれたときからチロシナーゼとメラニンを持っており、このためカラスは生来黒いということです。
 中にはまれに白化個体である「アルビノ」のカラスもいて、完全に真っ白なカラスも時々産まれてきます。こういうカラスはチロシナーゼを持っていないそうです。また、一部が白くなったり褐色になったり、灰色になったりと、部分的に色が変化することもあります。こういったものは色素が羽根に行き渡らない異常のようです。人間の若白髪や生まれつき髪が茶色い人と同じですね。

 全身黒いカラスですが、幼鳥の時は口の中が赤く、その後次第に黒ずんだピンクになり、大人になると完全に口の中も黒くなります。カラスの年齢はある程度これで分かるんです(生まれて1、2年か、それ以上か、くらいですが…)。また、世界的に見ると真っ黒なカラスだけではありません。日本にも来るコクマルガラスを始め、体に白い部分があるカラス、くちばしが黄色いキバシガラスなどもいます。そういえば常々不思議に思っていたんですが、カラスの絵って、なんでくちばしが黄色いんでしょうね?(^^; 九官鳥のイメージでしょうか。

 ちなみに、カラスがなぜ黒く進化したかは、よく分かっていません。ただ、あの真っ黒な姿、南の地方の真っ黒な照葉樹林を飛んでいると本当にとけ込んでいます。照葉樹林帯以外の地域のカラスも黒いですから保護色ということでは完全に説明がつきませんが、それも考えられる理由の1つです。
 掃除屋であり、ボーカルコミュニケーションに長け、つがいになってしまうとつがいを固定し(と言われている)、雌の獲得に比較的労力を注がなくてよいカラス類は、色などで目立つ必要がなかったのかもしれません。クジャクを始め、カモやヒタキなどは、なんとか雌を獲得するためにものすごい色や羽根になっていますよね。目立つ色や羽根に進化するのもそれなりにコストがかかっていますから、カラスにはそういう必要がなかったのだと考えられます。飾り立てることなく、機能を追い求める…。カラスは鳥類界の徹底合理主義者と言えるかもしれません。(^^;

ボケーーー
黒いと暑いんです。
夏場はこうやって口をポカンと開いたままのカラスがよく見られます。