トバルNo.1（PS/スクウェア）
トバルNo.1。
スクウェアがPSで初めて出したソフトで、ジャンルは3D格闘ゲームです。
鳥山明がキャラクターデザインしてたり、FF7の体験版が同梱されてたりで話題となってた・・・ような気がします。多分。
いや〜、これはかなり面白かったっすよ。
よく友人達と対戦で盛り上がってました。
独特なシステムでしたが、最初からPS向けに作られたソフトである為PSのコントローラーで扱いやすくなってます。
んで、このゲームが他の格ゲーと一番違う部分と言えばやはり投げに関してでしょう。
他の格ゲーは投げコマンド入力して、それで相手を上手く捕らえられたらそこで投げ成立、ですが、
このゲームでは投げる前に一旦”つかむ”という動作が入るのです。
まず相手をつかみ、そこからコマンドを入れて投げへと移ります。
つかまれた側は投げられまいと防御します。
このつかみからの攻防が存在するっていうのがトバルの特徴でしょう。
さらに、投げが成立してしまった後にも、投げ抜けというテクで踏み止まる事ができるようになっているのです。
各投げ技ごとに投げ抜けポイントというタイミングが存在し、そこをついて投げ抜けが成功した場合、今度は抜けた側が有利となります。
この投げ抜けシステムを個人的に高く評価したいですね。
一応他の格ゲーでも投げ抜けっていうシステムはあるんですが、投げ抜けポイントが殆ど”投げ技を食らった瞬間”で、
できない人にとっては狙う事すら難しい物となってるんですよね・・・
もちろんトバルの投げ抜けも簡単とは言えないんですが、反射的な入力が必要というわけではないので
練習すれば誰にでもとりあえず”狙える”ようにはなるのです。もっと慣れてくれば結構抜けれるようになって気持ちいい。
又、投げ抜け不可能な技もあり、その辺も含めて”つかみの攻防”で読み合いが発生するようになっているのです。
他のゲームも全部この投げ抜けシステムにしたらいいのに・・・とか思っちゃいます。まあそうもいかないんでしょうが。
投げに限らず、このゲームでは全体的に簡単に読み合いが発生するようになっています。
読み合いが楽しめるようになるまでかなりの修練が必要、となってる昨今の格ゲーに見習わせたい所なんですけどねぇ・・・
そんなトバルの対戦で、僕が使用してたのはホムっていう変なロボットのキャラでした。
確かこいつには自爆っていう凄ぇ技がありましたよ。
自爆って言ってもうまく相手を巻き込んだら大ダメージとかそういう類のものではなく、本当に自滅するだけのものです。
背中に機能停止のボタンがあって、自らそれを押す事によって負けになるという・・・
ボタンを押した瞬間にライフが0になるわけですよ。
まあ負けちゃうんですが、ボタン押すと同時にライフが一気に0になるのは中々爽快でした。
ってそれはどうでもいい。
長々と対戦について書きましたが、それよりも何よりもこのゲームにおける最重要項目は別にあります。
対戦の他に用意された1人用のモード、クエストモード。
これは、通常の対戦モードとは全く異なり、3Dで形成されたダンジョンを最下層目指して潜っていくというモードです。
格ゲーなので、途中で現れる敵は格闘で殴り倒して行きます。
そのクエストモードにおける最後のステージ”ウダンズダンジョン”。これこそがトバルNo.1の真髄。
トルネコやシレンのようなMAP自動生成のいわゆる”不思議なダンジョン”で、最下層は30階とかなり深い。
敵を蹴散らすテクだけでなく、落ちてるアイテムを上手く活用するテクまで必要となっており、かなり中毒性が高いものとなってます。
ホントにもうこのモードは無茶苦茶やりました。
クリアすれば鳥山ロボが使用キャラとして使えるようになるって事もあり、なんとしてもクリアしてやろうと友人達と共に何度もトライしたのですよ。
色んなキャラ使ってやってみましたが、最終的に攻略できた時に使ったキャラはSノークでした。
バリバリの投げキャラ。手が異様に長く、雑魚戦に突入すると同時に相手をつかむ事ができ、
そのまま投げ抜け不可技で一気に削るという戦法を取る事ができたので、雑魚戦がかなり楽だったのです。
欠点はハイパーの恩恵を余り受けれないという所でしたが、ハイパーは全てボス戦に使用してリングアウトを狙うという戦法で無理矢理進みました。
クリアした時は友人宅でプレイしてた時でしたね〜。
30階で最後のボスを倒してゴールへ辿り着いた時は、友人と一緒に「うおおおーーー！！」とか叫んでしまいました。
他に家族の方も居たのになんて迷惑な。でも興奮を抑えられなかったんですよ。
そうして苦労の末ゲットした鳥山ロボが大して強くなかったとわかった時はちょっと残念でしたが、
とにかくこのクエストモードは素晴らしく面白いものだったのです。
FF7の体験版の為に買った、って人が結構多かったようですが、トバルNo.1本体の方もそんなおまけなんぞに負けない位面白い物です。
トバルは2も出てますが、僕としてはこっちの1の方を勧めたいですねぇ。
まあ2の方が格ゲーとしての完成度は高いんですが・・・やった感じ1の方が楽しかったんで。対戦も、クエストモードも。
ちなみに熟練の格ゲーマーより、僕のようなヌル格ゲーマー向きだと思います。
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