スペクトラルタワー(PS/アイディアファクトリー)
なんで2回目にしてこんなゲームを出しちゃったんだろう。
その筋の世界の方ではそれなりに名が知れちゃってるゲームだったりします。
まあ僕は結構楽しんでプレイしてたんですけどね。
一応RPGになるのかな・・・
タワーの名が表す通り、どんどん塔を登って行くゲームです。
ゲーム開始時には10階建て、20階建て、100階建ての塔があり、それを登りきると1000階建ての塔、”スペクトラルタワー”が登場します。
100階建ての時点で凄いのに1000階建てですよ。あー、懐かし。
とにかく登ります。ひたすら登ります。
塔内でフィールドを歩き回ってる敵と接触すると戦闘になります。その戦闘での攻撃方法はサイコロ。
サイコロの出た目によって攻撃がヒットするかミスするか決まるっていうシステム。
まあサイコロ攻撃なのはプレイヤー側だけですが。敵はセコイ事に普通に攻撃しかけてきやがる。
しかしこっちの能力値が高くなるほど、攻撃のヒットする確率が上がるようになってます。
1〜6の内、最初は1か2が出た場合しかヒットしないのが、能力値が高くなってくると1〜5でヒットになる、といった感じに。
そしてさらに能力が高くなる(1〜6どれが出てもヒット状態)と、敵と接触しても戦闘にならなくなります。
敵と接触しただけでその敵を倒した事になるのです。
この状態になると今度こそ本当に登るだけです。とにかく登る。
宝箱を開けるって楽しみもありますが、300階、400階とかなってくると宝箱のLVが上がり過ぎて
とてもじゃないけど開けれたもんじゃなくなってきます。(宝箱もサイコロで開けたりする)
なので登る、一心不乱に登る。
しかしそんなチマチマ登ってても埒があかないので、その内自然とワープロッド頼りになってきます。
これは、使うと一気に50階以上も上の階層にワープ出来るという超重要アイテムなのだ。
ただし一定の確率で使用後にぶっ壊れてしまうので、壊れたらリセット、壊れなかったらセーブ、の繰り返しとなります。
まさに作業。
まあセーブはいつでも出来るってワケじゃないので、無事にワープロッドを使った後はセーブポイントを探し回らないと駄目ですが。
そんなこんなでようやく辿り着くスペクトラルタワーの頂上、1000階。
そこで弱っちいボスを倒しついにスペクトラルタワー踏破!
そしてとうとう現れる10000階建ての塔その名も”最後の塔”。
10000階ですよ1万階。
どうしろってんだ。
仮に1階層2分で登れたとしても、20000分。333時間以上かかる事になる。1階層2分なんていう希望的観測でさえこの数値。
おまけにこの塔、ワープロッドが一切手に入らないのです。
事前に用意して最後の塔に突入し、それが無くなったらもう入手は不可能という事。とんでもねえ。
さらに驚くべき事に、この最後の塔はBGMが無いんですよね・・・
「ゴォーーーン ゴォーーーン」っていう鐘の音と思しき音だけが延々と鳴り続けるだけの塔。
しかも1階からして既にかなりの広さとなっています。
最後の塔に限らずこの世界の塔は全て、上に行けば行くほど広くなる、という有り得ない構造となっている為、
1階からこうも広いと、ただでさえ1万階という途方もない数値なのに、一層絶望感が漂います。
つまりこの”最後の塔”とは・・・
敵との戦闘はもはや殆ど発生せず、宝箱も開けれない。運良く開けれたとしてもワープロッドが手に入る事は万が一にも無し。
「ゴォーーーン ゴォーーーン」と鳴り響くだけの塔の中を、ただ盲目的に上へと登って行く・・・
そんな塔なのです。
そう、これは・・・
これは・・・・・
最後の塔は・・・・・・・・・
紛う事無きクソゲー・・・ッ!
1000階建てのスペクトラルタワーまでは許せる。というか楽しめました。
しかしココは駄目ッ・・・!アウト・・・!
僕は2階で投げ出しましたよ。
その後、何かの雑誌についてた10000階クリア目前のセーブデータを使ってクリアだけはしましたが・・・
っていつのまにかクソゲーレビューっぽくなってる!?
いやいやいや。とんでもない。1000階までは面白かったんですって。
ワープロッド使用の作業と化しましたけど、それでも「ちょっとずつゴールに近付いて行ってるな」っていう実感がありましたし、
何より1000階登り切った時の達成感は結構な物でした。
他にも、「俺は・・・俺はあの塔に登らなくちゃいけないんだ!」(うろ覚え)
とか言い出す塔に入る前のムービー(?)なんかも笑ってしまいましたよ。
・・・とまあこんな感じにクソ要素も含んでいるこのスペクトラルタワー。
何故かその後スペクトラルシリーズとして形を変え、現在も新作を出すに至っています。
う〜ん、じゃあスペクトラルタワーってそれなりに売れたのかなあ?そんな印象全く無いんですけどね〜。
2とかどうだったんだろ・・・1しかやった事ないんでその辺は全く知りません。はい。
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