エロゲーとの出会い


ふ〜、今日の授業もこれで終わりだ。早く帰ろう。

友人達と帰ろうとする。

するとD君が、

「これちょっと預かっててくれへん?」

と、とあるディスクを取り出した。

「ん?何これ?」

「今日Yに貸すはずやったエロゲ。でもあいつ今日休んでたから、明日渡しといて欲しいんよ。」

なぬ。エロゲーだと。

そんな物を預けると言うのか。

「ふむ〜、別にええよ。・・・でもこれ、今日持って帰ったら僕がやり出しそうやぞ。」

何言ってるんだ僕は。

「おお、やってみろ(笑) 普通に面白いから。」

そうしてそのまま預かりその日は家路についた。


・・・う〜ん、どうしたもんか。

エロゲーなんて目にしたのはこれが初めて。確かにどんな物なのか興味はある。

(ノートPCを部屋に持ってきてやってみるか・・・)

とりあえずチョロっとプレイし始める。

タイトルは”キャッスルファンタジア 〜聖魔大戦〜”だ。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・はっ!

いつの間にこんな時間に!?

かなりの時間熱中してプレイしてしまっていた。

(むう、面白い。)

素直にそう思った。

しかし、ちょっとプレイしただけで終わるはずも無く、中途半端な所で寝る時間になってしまった。

続きが気になる。

次の日、学校へ行った僕はD君に「僕にも貸してくれ。」と言っていた。

「おお。普通に面白かったやろ?」

そしてその辺の流れで、さらにT君にも貸す事に。

 ※同時に3人に貸すなんてできないだろ。とか決して言ってはいけません

T君は、おもむろに学校のPCにインストールし、さわりの部分をプレイし始めた。

学校で堂々とエロゲー。

とんでもない勇者だ。


こうして初めてのエロゲをプレイすることになった僕。

思いっきりハマってしまい、結構な時間をこのゲームに費やした。

選択肢はセーブ&ロードでとりあえず全部選んでみるとかしていた。

何日か後には当然のようにフルコンプ状態になっていた。

エロゲー本来の目的としても使用した。

まあとにかく、このゲームを終えた頃にはエロゲーへの偏見が無くなり”エロゲーもゲーム”と思うようになっていた。



それからかなり間が空き、学校を卒業する頃、D君から”Air”を借りる事となり、エロゲーで涙を流す人間になった。

そしてさらにその直後、同じくD君から”Kanon”と”Kanoso”を借りてプレイしている自分がいた・・・


・・・つづく


戻る