第三話「ワシの名前を言ってみろ!」


場面はとある料理店の前・・・

ざっざっざ・・・(足音)

そこに現れる1人の男がつぶやく・・・

ハオ「少し寄っていくか・・・・」

第一話と全く同じ展開(この説明文もコピペ)

店に入ると偶然にも髪の毛の先が白くなっている少女が出迎える。

ハオ「そ、その髪の色は・・・!?」

娘「え・・? ああ・・・これですか?病気じゃないですよ。
  3年くらい前から、色が変わってきちゃったんです。

それ病気だろ。

そこに現れる娘の母。

娘の母「すみません。たいした物もお出しできませんが、ごゆっく・・・・ゴホッ! ゴホッ!」

ハオ「大丈夫か!?」

ここで突然回想シーンに!

ハオの母「ゴホッ! ゴホッ!」

どうやら病気の母をハオが看病している模様。

そこに、これまた突然父と兄が帰ってくる。

ハオ「父さんっ! 兄さんっ!」

ハオの母「あなた・・・・・レイ・・・・・・・・」

ハオの父「その髪の色は・・・・・」

常人にはただの白髪にしか見えない髪を見て驚愕する2人。

レイ「私たちが留守の間にここまで進行していたとは・・・・・父上っ!!」

ハオの父「うむ! もはや一刻の猶予もならん。待っておれ。今、楽にしてやる。」

ハオの父「これを食するのだ。さぁ!

何故そんなにせかす?

ハオの母「うっ!?」

かしゃーん・・・・・・(れんげが落ちる音、スローモーションで)

ハオの母「うぅ・・・・・・!!」

もしかして不味かったのか?

ハオ「母さん?どうしたんだい、母さん!?」

ピキーン!!

と思ったらいきなり凍りつくハオの母!

予想不可能・理解不能

ハオ「母さんっ!!」

ハオ「母さぁーーーーんっ!!!」

ハオの父「・・・・これしかなかったのだ。これしか・・・・・・・・
     だが、このは・・・・・」

母親死亡。

ハオ「ううぅぅ・・・母さん・・・・・」

レイ「ハオ、聞いてくれ。これは・・・・」

なにか事情でもあるのか?
・・・・と思ったら、

ハオの父「レイ。
       今のこやつに何を言っても無駄だ。行くぞ!


ざっざっざ・・・・・

立ち去る2人。

マテ。

ハオ「ま、待ってくれ、父さんっ! 兄さんっ!」

追いかけて詰め寄るハオ。

ハオ「父さんは・・・・・・母さんを・・・・・・母さんを殺したのか?」

レイ「ハオ、これはな・・・・」

説明しようとする兄、レイ。

ハオの父「レイ!このような女々しい男に説明なんぞ必要ないわッッ!!

誰かこいつをなんとかする勇者はいないのか?

ハオ「答えてくれよ! 父さんッ!!」

北斗百裂拳を繰り出すハオ!

味魔王「ええい!うるさいっ!滝の中で頭を冷やせ!!

負けじとハオの父も北斗百裂拳!

ヒュッ!・・バシッ!

ハオ「うわああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・・!!!!」

ザバアァァァァァァァンン・・・・・・・・・

滝に突き落とされるハオ!

ハオの父「うろたえおって・・・・・未熟者めがッ!

さすがハオの父(意味深)

レイ「父上。ハオには何も話さなくてよかったのですか?」

ハオの父「・・・・レイよ。今宵この時より料理人チャウダーは死んだ!

ハオの父「これより、ワシは味魔王チャウダーを名乗り 修羅に入る!!

わけわからん事言ってないで質問に答えろ。

レイ「はい。しかし、ハオは・・・・・・」

なんの疑問も持たずいきなり肯定するレイ。

こいつもか(意味深)

味魔王「ワシの息子・・・・お前の弟はあの程度のことでは死なん。」

ぼけか。死ぬわ。

味魔王「もし、這い上がってこれんようなら、そのときは見限ってしまえィッッ!!

レイ「・・・はい。では、参りましょう。」

ざっざっざっざっ・・・・・・

立ち去る2人。


ハオは・・・・味魔王の息子、レイの弟・・・・・・納得。

早くも滝から這い上がってきてるし。

回想終わり。

とんでもない過去を思い出していたハオ。

しかし、どうやら気分は優しくなったらしく(なんでなんだ)、娘の母親に薬膳料理を作ろうと言い出す。

ハオ「俺の名はハオ。旅の料理人(嘘つけ)だ、
   もしかしたら、君の母親を少しは楽にしてやれるかも知れん。」

・・・殺す気じゃないだろうな。

娘「あ、ありがとう。私の名前はクミン。見ず知らずの私たちのために・・・・
  なんてお礼を言ったらいいか・・・・・」

ハオ「気にするな。俺の母親も同じ病に犯されていてな・・・・・人事とは思えないのさ。」

なるほど。

母親を殺してこの娘にも同じ思いをさせてやろうというわけだな?


ハオ「よし!それじゃあ、厨房に案内してくれ。」

謎の声「待てえぇぇぇい!!」

ハオ「何!?誰だ!!?」

クミン「上よ! ほら!あそこ!」

上!?

突如現れる黒頭巾に黒マントの見るからに怪しげな男!

???「ワシの名など、どうでもよい。

そしてこいつも薬膳料理を作ってやるとか言い出す。

???「フン! 話はここ(多分上)で聞いておったわ!そこの小僧が何か作るようだが・・・・・
    そんなものは豚のエサも同然ッ!!

いきなり現れてそれはないだろ。

当然怒るハオ。

ハオ「なんだとォッッ!!貴様ッ! 何様のつもりだっ!!

確かに。

どうでもいい事だけど、この小さい"つ"、"っ"か"ッ"かどっちかに統一してくれよ。書きにくいだろ。

???「ほう? 怒ったか? ならば、どうするゥゥッ!?

普通はそんな事聞きません。

ハオ「味で勝負だッ!! お題は薬膳! スッポンを使った薬膳料理で勝負だ!!」

???「面白いっ!! その勝負受けて立とう!!!」

面白いのはお前の脳だ。

ハオ「いくぞォーー!! いざ!! クッキング・バトル!!!」 



ちゃ〜ちゃ〜ちゃ〜ちゃ〜 ちゃららっ!(音楽)

〜CM〜



ゲームに戻った瞬間クッキング・バトル開始

しかし全然動かない謎の仮面料理人

気絶するくらいぶん殴っても全く動きません。

何もしないので仕方なく自分で調理。

次々と料理を作っていくハオ!こんなの初めてだ!

必殺仕上げ技を狙うハオ!

いくつも作っていると突然画面が切り替わります。

ハオ(くっ・・・・・この男、なぜ動かない?何を考えているんだ!?)

ハオ「おいっ、貴様ッ! やる気がないのかッッ!!?」

せっかく初めて料理作れてるのに余計な事言うな。

やはり殴らないと気がすまないのか

???「吠えるな。小僧ッ!! 貴様ごときの料理、この一品で粉砕してくれるわッッ!!」

食べ物を粗末にしてはいけません。

???「見よッ!! 真の味力をォォォッッッッ!!!」

見たくないです。そんな得体の知れない力。

???「生者必滅!死者割烹!活殺自在!人業剣!!!!


だから見たくなかったのに。

ちなみに意味は、
−生きる者は必ず滅び!死んだ者を料理する!活かすも殺すもワシ次第!人業剣!!!−(多分)


クミン「ああっ!! 何なの、これは!?食材が・・・・食材が輝いているっ!
    まるで生き返ったかのように輝いているわっ!」

いきなり何言い出すんだ。この女は。

クミン「あの調理されたスッポンたちの表情・・・・・・
    そう、あれは料理されたことに満足している表情だわ。
    この香り・・・・自分達の味を100%引き出してくれた料理人に
    心からお礼を言っているのね
    そして、あの山海珍味の数々・・・・
    食材の味を極限まで引き出し、今は亡きスッポンたちを弔っているかのようだわ・・・・
    ああ、聞こえるわ・・・・・食材が喜んでいる!食材が笑っている!!
    これはまさに成仏料理!
    死んだ食材さえ活かすなんて・・・この人は一体・・・・?」

ぶっ飛んだ解説を始めるクミン。(しかも食わずに見ただけで
お前こそ一体・・・・!?

ハオ「くっ! そ、その技はァァ・・・・・ッ!!!」

???「フンッ、勝負ありだな。わざわざ採点するまでもあるまい。」

???「どれ。ワシが味見してしんぜよう。」

なんかわけわからないんですけど。

???「パクリ。」

〜料理解説(粉砕されたはずの)〜
ほほぅ・・・・(なんたらかんたら)・・・・・冬中火草か!・・・(なんたら)・・・・・なるほど・・!!
・・・お前も少しは薬膳というものがわかってきたということか・・・・・・・がしかし・・・・・・・
・・・・・こんなもので薬膳を極めたなどと思われては迷惑千万ッ!!! 真の薬膳への道はッ!!まだまだ程遠いわぁ!!!!
〜終わり〜

???「こんなもので人を救おうなどと片腹痛いわッッ!!」

???「・・・・・が、死んだ食材さえも活かすことができるワシの料理ならば、
     病人を治すことなど朝飯前よ。」

無理。

クミン「そ、そうね・・・でも・・・・・」

こいつ、やっぱり頭が腐ってるな。

???「しからば、母上殿。この料理を食べるのだ。

ためらうクミンを無視して食わそうとする怪しげな男。

ハオ「待てッ!!その料理はッ・・・・・!!!」

かしゃーん・・・・・・(れんげが落ちる音、スローモーションで)

クミンの母「うぅ・・・・・!?」

クミン「お母さんっ!?」

そして歴史は繰り返す。

ピキーン!!

クミン「な・・・何よ、これ? 何なのよ、これはっ!!?」

そして今回のメインイベント

ハオ「貴ッッ様ァァァァ!! まさかとは思っていたが、やはりッ!!!!

頼むから最初に声聞いたときに気づいて・・・・

味魔王「フンッ。ハオォッ!!ワシの名前を言ってみろォォォッッッ!!!!!

ハオ「親父ィィィッッッ!!!

味魔王「息子よォォォッ!!!

北斗百裂拳の打ち合い!

ハオ「あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・!!!!

味魔王「はぁっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!どうした我が息子よ!まだまだ修行が足りんぞォォ!!

何のだ。

ハオ「うるさいっ!!貴様に息子呼ばわりされる覚えはないッッ!!!

じゃあ親父とか言うなァァ!!

はあ・・・もうここからしばらくはノーカットでお楽しみください。

味魔王「この親不孝者めがっっ!この父の心も知らずしてっ! よくも料理は心だなどとっ! ほざいたものよっっ!!」

ハオ「貴様に何がわかる!!貴様に人の心・・・料理の心がわかるものかぁぁぁ!!!」

ハオ「くらえェッ!!母さんの仇ィィィッッ!!!!」

味魔王「この、大馬鹿者めがッッッ!!!!」

ヒュッ!バンッ!

ハオ「はぁっ!!」

バンッ!

味魔王「ふぇぁっ!!」

クミン「あの親子の間には・・一体何が・・・?

味魔王(ハオめ・・・あれから少しは・・成長したかっ・・・・!?

ハオ(くっ・・・!やはりこの強さ・・・! 生半可なものではないッ!!!)

あんたらほんとに料理人ですか?

ハオ「しかしッッ!!!」

ハオ「いくぞォッ!!もう一度勝負だ!!
   いざ!クッキング・・・・」

思い出したようにクッキングかよ。

ヒュッ・・・!
バン!

しかし突然何かで両腕を封じられるハオ。

ハオ「こっ・・・これはっ・・・・・!!?」

味魔王「来たか、味四天王。」

・・・・・・バンザーイ!バンザーイ!! シテンノウ トウジョウ〜〜〜〜!!!!!

ハオ「ハッカク! ウイキョウ! フォウ!
   それに・・・それに・・・!!・・・・兄さんッ・・・・・・!!!」

味四天王「我等味四天王、お呼びに従い、ここに見参!!

味魔王「このあたりの白い髪の女は、すべて処置をした。次は南だ。いくぞっ!!」

味四天王「ははぁっ!」

何しに来たんだこいつら?

ハオ「待てっ!味魔王ッ! ハッカク! ウイキョウ! フォウ!
   みんなっ!そいつと行っちゃ駄目だっ!!兄さん!こっちを向いてくれよっ!兄さぁぁぁぁん!!!!!」

どうやらこの味四天王、昔、ハオ達と一緒に仲良く料理の修業をしていたらしい。

ハオ(もう・・あの頃には戻れないのか・・・・!?)

そして母親を殺されたクミンは、一緒に連れて行ってくれないかと言い出す。

クミン「私見たいの!・・・あなたが味魔王を倒すところを・・・・!!」

ハオ「辛い旅になるぞ・・・・」

クミン「うん・・!・・・・・お母さんの・・・お母さんの仇を!!
    うう・・うっうっうっっ・・・・・・」

ハオに「親を殺せ」と言いつつ、ハオの胸で泣くクミン。

それを抱くハオ。

そのまま第三話終わり。


次回予告

モッへッへッへッヘヘヘヘヘッ! 久しぶりだなぁ、ハオ!」
味魔王との戦いに敗れ、自信をなくしたハオに、味四天王ハッカクの魔の手が忍び寄る!
絶体絶命のハオの前に、突如現れたのは、謎の忍者料理人!!
果たして、彼は敵か味方か?

次回!クッキングファイター好、第四話!

そうだ。お前は弱い。

情熱の炎に、魂の油を注いで・・・!


自信をなくしたハオに、タイトルで追い討ち。(あえて忍者料理人には触れません。触れたくありません)

・・・・・・・・・・・・つづく

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