Fighting Eyes
(ポニーキャニオン)


まずジャンルは格闘、3D格闘です。

このゲームを店で手に取った人は、ほぼ間違いなく棚に戻す事でしょう。

パッケージ裏を見てみると・・・・・

「貴様ごときが最強とは、まさに笑止!(覇王・クラウス語る)」

でかでかと笑止!

と書かれていて、やけに目に痛いです。

骨を折れ!大ダメージを与えろ!
 バーストキャッシュゲージをためて発動させるガード系とライフ系の2つのバーストコマンド。
 一瞬の油断が戦局を変える。喰らうと痛いぜ!

戦・意・喪・失
 ある一定条件を満たして勝利すると、相手ファイターが戦意喪失状態に!?残りセット数に関係なく、
 君が勝者だ!まさに一発勝負!男らしいね!

拝啓フルポリゴン様(涙)
 なんと背景はフルポリゴン。超美麗なステージでの迫力バトル!
 カモメも飛んでるぜ!感涙!

何これ?

わけわかんない。

画面写真も載ってますが、かなり痛いです。

痛恨の一撃。

1998年発売だよ?

同じ格ゲーだと、鉄拳は3だよ?

もうすぐFF8が出るって時代にスターフォックス作ってんじゃねーよ!

・・・・・・いや、それは言い過ぎか。

でもそう言いたくなる位同時期のゲームと差があるぞ。(グラフィックだけを見ても)

何が「もちろん2P対戦も可能だ。

だ。

それは当たり前だろ!

とどめに、「断言しよう!このゲームに並ぶ格闘ゲームは無い!

本気で言ってんのか? それ。

だとしたら凄いよあんたら。

尊敬するよ。

でも病院には行けよ

こんなパッケージ裏を見て、それをレジに持っていこうとする奴なんざ、クソゲーの電波を傍受できる奴だけだぞ。


で、内容はというと・・・・・まさにクソ。

全てにおいて手抜き。

とりあえず、説明書を見ながらシステムを紹介。

基本動作
 十字キーで移動、R1と十字キーでステップ。
 □でパンチ。△でキック。×でガード。パンチとガードで投げ。

終わり。これだけ。

ジャンプはありません。

「ジャンプ時のキャラの動きの制御ってムズイよね。」

「いいよ。ジャンプなんか無くて。」

「そうだな。じゃあ無しで。」

コンビネーションアタック・コンビネーションブレイク
 アタックの方は、単なる一つ先の先行入力を受け付ける連続攻撃。
 ブレイクの方は、タイミング良くガードボタンを押す事によって、相手の攻撃を弾くというものです。

コンビネーションブレイクはクソ。

上段・下段に関係なく、全ての攻撃を弾ける上に、ボタン連打でも受け付けるので、連打してるだけでOK。

バーストコマンド
 いわゆる超必殺技。バーストキャッシュゲージなるゲージを溜めて発動。
 ゲージは、相手の攻撃を食らったりガードしたりブレイクする事で溜まり、
 ゲージの量が多いほど効果が大きいのです。
 二種類あり、普通にダメージを与えるライフ系と、相手のガードゲージを減らすガード系があります。
 ガードゲージが減ればブレイクのタイミングがシビアになります。

ライフ系しか使いません。

ガードゲージが減っても、シビアになってるのかどうかわからない。どうせ連打だし。

説明書には、骨折り! とでかでかと書いてあり笑かしてくれるのですが。

戦意喪失
 相手が死にかけの時に、嫌がらせの如くバーストコマンドで大ダメージを与えて倒せば、残りセット関係なしで勝利。

ノーコメント。

起き上がり
 三種類の方法で起き上がる事が出来ます。<説明書より抜粋
 その場起き上がり。移動起き上がり(右)。移動起き上がり(左)。

それ三種類って言わねーよ。

ドローについて。
 最終セットでドローになると、なんとコイントス(オート)で勝負を決めます。

JUDGMENT とか言われ、画面中央でそれぞれのキャラの顔が彫られたコイン(こんなところだけ細かい)が回転し、

顔がでた方が勝ち。でも同キャラだとどっちかわからないという中途半端な細かさ。

「・・・・・って言うかさあ。これ、自分でやっててもつまんないよね。」

「・・・うん・・・・・・・。」

「こんなのに時間割くの勿体ないからさっさと仕上げるぞ。」

「細かいとこは気にするな。適当でいいぞ。とにかく完成させろ。」

「らじゃ。」


キャラ

主人公は似非テリー。隣のページには似非ダックキング。

そして、何か変な布袋に、片目分だけ穴あけて被ってる変態。

等々。

キャラ紹介には各キャラのストーリーが結構細かく書かれています。

その代わり技が一つも載ってません。

キャラ紹介で最も重要なところだろうが!

「キャラはパクリでいいぞ。」

「あと一人どうしても出てきません・・・・・。」

「なんでもいい。顔を隠せばすぐ出来るだろ。袋でもいいから被せとけ。」

「キャラ設定のところを全て謎にして、絶対に素顔は出すなよ。描いてないんだから。」


・・・・・説明書の最後のページには、舞台となる街のマップが載っています。

高層ビル群や軍事基地や遺跡や闘技場やが同時に存在する海辺の街。

どんな街だ。


そして本編。

まずお約束の飛ばせないロゴの後タイトル。

いきなり「いくか・・・・」という台詞と共に、

タイトル画面で、本来ならPUSH START等が表示されるべき場所にNOW LOADINGの文字。

迷作の予感。

そしてそのままデモが始まります。

OPデモを出すのにNOW LOADING表示させるゲーム初めて見た。

それもタイトル画面に表示。

で、デモ。

・・・・・・・・どうやらOPデモではなく、普通のバトルデモのようです。

× OPデモを出すのにNOW LOADING表示させるゲーム初めて見た。
○ バトルデモを強制的に見せるゲーム初めて見た。


そこにはなんか珍妙な動きで戦う変人が二人。

なんか、カクカクピクピク動いているとしか言いようがないです。はい。

そしてそれを眺めていると、

「最強の拳、受けよぉ!」

とか一人が言い出し、

ビビビビビシビシビビババババビビシビシビシビビビビビバババババババシバシバシババババビビビビ!!

と凄い超連打の超必殺技。

すげえ。

打撃音と動きが全く合ってませんが。

動きどころか、まずその音数と実際の打撃の数が既に合ってません。

11、2回くらいしか攻撃してないのに、音の方は軽く20〜30回は鳴ってます。

手抜き。

明らかに手抜き。

技と同時に一定の音を鳴らしてるだけ。

何が最強の拳だ。

「音と動きって合わせづらいよね。」

「いいよ。もう技の発動と同時に一まとまりになった音を鳴らしとけ。」

「OK、ボス。」


デモを見終え、モード選択、プラクティスがあったのでとりあえずそれ。

キャラは当然袋被りの変態。

すると画面にいきなり COMB と表示されています。

0を表示するのもアレなんですが、それよりも、このゲームではコンボなんてできません

いつでもコンビネーションブレイクで割り込まれるからです。

逆に割り込まなければ一生コンボが続きます。(多分)

プラクティスだと、パンチ連打してるだけで99HITいきました。

「やっぱコンボ表示ってあった方がいいよね。」

「そうだな。でも時間無いから、常に表示さしといて、数字の部分だけ変えるって方法でいいか。」

「じゃあそれで。」

「あ!しまった! プラクティスからタイトルへ戻るメニューがない・・・忘れてた・・・・・。」

「ソフトリセットがあるだろ。」

「・・・・・・そうだな。それでいいや。」


1PプレイはFIGHTなるモード。

FIGHTするだけ。

ひたすらCOMを倒す。

使う技はキックだけ。

足の長い奴が最強。

そして最後の敵を倒すといきなりスタッフロール突入。

ストーリもへったくれもあったもんじゃねえ。

「企画段階であったストーリーどうしよう。」

「説明書にある程度書いとくだけでいいんじゃないか?」

「でもそれだと技表を載せるスペースが小さくなるよ。」

「プラクティスで確認できるから問題なし。いっその事無くしてしまおう。」

「そうしますか。」

しかもマジでスタッフロールだけ。

背景真っ黒。

代わりに歌が流れてやがる。

「スタッフロールなんかめんどくせーよなあ。」

「どうせ誰も名前なんて見ないんだろうし・・・。」

「いいよ、もうなんか歌でも流しときゃそれっぽく見えるだろ。」

「よし。じゃあそれで。」


で、終わり。

ついでに紹介も終わり。

あ、最後に。

「断言しよう!
 このゲームに並ぶ格闘ゲームは無い!」


SFCの餓狼伝説より下。

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あとがき

もう何て言うか全体的に本気で手抜きの匂いがして、かなりびびりました(^^;

実際に見てみないことには、この酷さはわからないと思うのですが、

そんな事わかるために買うのは止めときましょう。

500円切ってたら買ってみてはどうでしょう?

クソゲーとしての価値があるみたいで、そんな安くは売ってないとは思いますが・・・・・・・