職人のこだわり
 全国各地で優れた歴史あるいろいろな民芸箪笥が作られています。
箪笥は昔から実用的な収納道具として使われてきました。その反面、いろいろな工夫を凝らし一生一代と使える実用高級家具としても親しまれてきました。 

 ここ秋田県南で私が作っています「がんこ箪笥」は長い時間をかけ、楡、栗、桐材など全て1枚の無垢材を、5年から7年かけて乾燥したあとで、製作に入ります。
 合板に比べ、無垢材は材料の選定、乾燥の度合い、含水率等の材質管理からはじまり、木目の擦り合わせ等、製品が完成するまで気が抜けません。
 また、箪笥の金具についてはお客様の感触を考え当工房オリジナルデザインの鋳物を使用しております。
 
 ここに堅牢にして優美な姿の「がんこ箪笥」の原型が出来上がります。

 製作期間はおおよそ2カ月の日数を必要とします。(その製品によっても多少の違いがあります。)
 原型が出来上がった後は、地元湯沢市で800年の歴史と伝統を誇る川連塗漆職人によって丹念に仕上げられます。

 仕上げの技法は、すり漆と言う技法で木地面に生漆を薄く塗り、布で拭き取りながら磨いていきます。乾かしては塗り、乾かしては塗りを繰り返すと、木地の木目が浮かび上がり、漆塗り独特の美しい光沢があらわれます。 

 こうして出来上がった「がんこ箪笥」は一生末代という長い間愛好者の宝物として愛用いただいております。
 もちろん、修復についても、万全を期していますので、ご心配ありません。
 ぜひ一度ご自分の目でお確かめください。 
    
材料乾燥場
漆の擦り込み作業