ドイツクンストアカデミーデュッセルドルフについて


●デュッセルドルフ美術アカデミー
ドイツ連邦共和国ノルドライン・ウェストファーレン州の州都にあるデュッセルドルフ美術アカデミーは1773年に絵画学校としての礎が敷かれ、1814年にライン地方のプロシャ帝立芸術大学として設立されて以来の歴史を持つ。 ライン河畔に立つ1879年に建てられた校舎は、 その伝統を強く印象付けるものであるが、自由で実験的な校風は、第一次世界大戦後にパウル・クレーが教えていた事からもうかがえる。 とりわけ欧米の美術界においてデュッセルドルフ美術アカデミーの名声を決定的にしたのは、 60年代にヨーゼフ・ボイスが教授を勤めドイツ現代美術の今日の隆盛を導いたことによる。彼自身このアカデミーの卒業生であったが、彼のクラスからは国際的に活躍する多くのアーティスト達 − プリンキー・パレルモ(故人)、アンセルム・キーファー、ユルク・イメンドルフ、等々を輩出しているボイスに限らず、国籍も様々な第一級のアーティスト − ナム=ジュン。パイク、ゲルハルト・リヒター、ヤン・ディペッツ、ベルント・ベッヒャ−、トニー・クラッグ、ヤニス・クネリス等々を教授として迎え、常に次世代を担う優れた人材を美術界に送り出している。国際的な指導環境の許、外国人学生とドイツ人学生は入り交じった状態であり欧州内に限らずアジア各国からも多くの留学生が在籍し熱心に研究制作に励んでいる。

●クリスチャン・メーゲルト教授
クリスチャン・メーゲルト教授は1936年、スイス・ベルンに生まれた。ベルンの美術大学を卒業後ベルリン、ストックホルム、パリに滞在、1962年美術グループ「ゼロ」との共同作業、1968年ドクメンタ等で注目されて以来、欧州を始め世界各国で作品発表を続け国際的美術作家として活躍する一方、1976年よりデュッセル美術アカデミー教授を務めている。

●クリスチャン・メーゲルト教室の特長その活動
これまでメーゲルト教室では、海外での交流展や展覧会を積極的かつ精力的にこなしてきている。シドニーでのプロジェクト、エジプトでの展覧会、最近では5月に南フランスのサンポール・ド・ヴァンスでの展覧会と野外インスタレーションを実施した。 国際的な経験を多く積むことが大きな刺激を生むことは当然であるが、特筆すべきは学生自らがプロジェクトの実現に向け積極的に関わっていく姿勢であろう。同クラスは、アカデミーの中でも特に外国人が多いのが特徴である。


年に一度の学内展覧会ルンドガング
会期中に5万人の人が訪れる



アトリエ風景

木工室

プラスチック加工室

金工室

木工室