西田裕二氏の回顧談

(平成2年3月25日スプリングコンサートのパンフレットより)

 17年前に入学したとき、まだ福岡中央にはブラスバンドはなくがっかりしていた私の耳に、朗報が入ってきました。”中央にブラスをつくろう”という声がクラスの女子数名からわきあがってきたのです。たちまち賛同する者が数十名集まり、中央ブラスはスタートしました。しかし楽器も個人持ちがわずかにあるのみで、部室はおろか練習する場所さえなく、学校内をさまよう毎日でよく先生方から叱られたものです。

 このような逆境に耐えられず、一人また一人と部員は去っていき、卒業時には同期は7名にまで減り、つぶれるのは時間の問題でした。その後14年間どのような経過をたどったのか詳しいことは分かりませんが、多くの部員、指導者、先生方、ご父兄の皆さん等の努力、協力、援助のおかげにより、本日このようなコンサートを開くことができ嬉しいかぎりです。OBを代表して厚くお礼申し上げます。今後とも中央ブラスをご声援ください。

 

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