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「私、石倉さんの事、かっこいいと思いますよ」
「はぁぁぁあ?」 彼女の発言は唐突だった。 「留美ちゃん。どうして?あんっっっっっな男の何がかっこいいの!」 「え?、だってかっこいいじゃないですか。仕事とか、すごい頑張ってて・・・」 「あれが頑張ってるように見えるの!?」 石倉という人物は、この二人の目には正反対に映っている。 「見えますよ!」 「あんなさいっていな男そうそういないよ。汚くて、だらしなくて、いい加減で、 自分勝手で、ヒステリーだし。背はともかく、顔もたいした事なくて、借金あって。 あれがかっこいいわけないじゃない!!」 「随分な言われようですね」 「そりゃそうよ」 「何〜誰の話?もしかして石倉さん?」 麗が話しに割り込んできた。 「そう。石倉よ」 「麗さん、何で分かるんですか〜?」 「そりゃ分かるわよ。静ちゃんにここまでいわれるような人って言ったらね」 「皆そんな風に見てるんですね・・・」 留美は二人から視線をそらす。 「留美ちゃん。石倉の事なんかどうだって良いじゃない。彼氏いるんでしょ?」 「いますけど・・・私のお父さん、”ヤ”だから・・・それ知ったら・・・」 「・・・大事にしな。優しい彼なんでしょ?」 「でも、なんか頼りないって言うか・・・もっとしっかりして欲しいような・・・」 「良いじゃない?何でも言っていろいろやってもらえば?」 「でもやっぱり、こう、頼り甲斐があって、力強いほうが良いかなって思うんですよ。 石倉さんみたいに」 「だめだめ、あんなの!我侭なだけよ」 「そうよ〜やめときなさい。良い彼が居るんだから」 先輩二人には、反論など通じるはずもない。 「私、タバコ買ってきます」 留美はその場の空気に耐えきれなくなって外へ出た。
時間を作る、
タバコは時間に対して些細ながらも影響力を持っている。
『旦那とその人は、親友で、その人の彼女と私は親友だから、
会おうと思えば会いに行ける。
って。どう?」 |
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