017
スマタリング(×)マスタリング(!!)Pちゃん頑張る
今日はPちゃんとプリマスタリング作業である。
オレは一応ミキサーだから(あ、Pもだけど)、マスタリングだけは手を出すの嫌だったのね。
でも、自分で落とした作品、最近の巷の低価格マスタリングスタジオで作業された製品を聞くと腹が立つと言うか、まぁあまりに酷いの。
言葉悪いけど、オレがやらせてもらう作品のクライアントの中には、あんま音楽詳しく無い、けど担当だから、、、なんて人もいて、そんなクライアントが「歌はよく聞こえる様に」なんてリクエストするんだろけどさ。
いや、オレも言ってるんだよ、そーゆーのはMIXDOWNで言って下さい、だいたいマスタリングで本来やる事じゃ無いですよって。
でもね、そんなトーシロクライアントが増えて来たのも事実だし、そもそもそーゆーリクエスト出されたマスタリングエンジニアの処理があまりにヘタクソだよね。
『マスタリング作業以上に敏腕女性プロデューサーへの申し送りメールの文面に悩むP
』
一昔前のマスタリングエンジニアは魔法使いだった。
例えマスタリングエンジニアの解釈がオレと違ってて、その処理が気に入らないにしても、こんな気持ちにならなかったよ。
つまり下手クソが増えたっー事じゃね?
だって歌を目立たせる為なのか800Hz帯域とかバッサリやられんだぜ?Gtrへこんじゃうし、MidLowの音圧無—し、ふざけんなよってなるじゃん?んで、2KHzとか10KHzとかシャリシャリで痛いほど上げやがるんだよ。難聴なんじゃねアンタ?みたいな。
まぁね、自分の事、棚に上げて物言うのも何だけど、オレがMixしたものイコール、マスタリング行く前のOKeyなわけでしょ?何でその辺の事考えて作業出来ないんだろ?そもそもそれ自体どうかとも思うけど主張したいならもっと上手にやって欲しい、これじゃReMixされたくらいオレのやったMixとは別物だよって感じ。
『漢字が書けない自分にいまさらながら驚いちゃうP』
なんで他人の気持ちを汲み取れない人が増えたんだろ?異常気象のせい?
まあね、そーゆークソなマスタリングエンジニアの処理にOkey出しちゃう、平気で音楽に詳しく無いって言っちゃう制作者も問題だけども。
そんな方々が作ったモンでもお金出して買ってくれる人がいるんだから勉強しなよって言いたいけどさ。
でもそんなクライアントから仕事貰ってるオレがいるのも事実。
だったらマスタリングまでやらせて下さいって営業しようかなと。
もはや『他人の手が入る』って事に以前の様な期待が出来る時代じゃ無いのかな?、やっぱ自分の出来る範囲のテリトリーってのを広げる努力をしなきゃいかんってコトなのかなとかずっと疑心暗鬼な日々がオレの日々の酒の量を確実に増やしてたんだよね。
『作業の合間にシンジュクとかイケブクロの情報を収集するP』
んで、Pちゃん登場ですよ(笑)
この人は素行に問題があるから会社員にはオレ以上に不向きだけど、未知の技術習得とか新たなテクノロジーの調査なんかにはとても貪欲だしそれこそ尊敬に値すると思うのね。
ただ悲しいまでに口下手だし、知らない人が見たらブルーシートが似合いそうな風貌だし、折角の知識と情熱を商売に生かす事に苦労するタイプと言うか。
で、興味ある事以外、指一本動かすのもダルい、日頃テクより口で商売してるオレとの提携がそれぞれの欠けている部分を補う訳ですよ。
『君のくぼみは僕のでっぱり』、みたいな(笑)
今回は音楽モノでは無く、ドラマCDつうヤツでした。
日頃お世話になってる会社の敏腕女性プロデューサーが手掛ける、女性向けの非常にセクシャルな要素を多く含むバイノーラル収録がウリの大変興味深い作品なのだけれども、普段オレは収録のみ参加してるんだけれども今回編集もやらせて貰う事になって。
余談だけれどもこの編集(つまりはMIXDOWNだよね、ドラマの)ってギャラ良いのね、ウソ!ってくらい割の良い金額提示されてさ。
逆にオレ、悲しくなった。
普段、彼女は音響監督ってのを雇ってて自分は客観的に作品の良し悪しを判断出来る環境を構築するのね。
で、その雇われ音監が収録現場のディレクション及び、収録後の編集を担当するんだけども。やっぱ『監督』とか『ディレクター』って肩書きは『エンジニア』とか『ミキサー』より格上らしいね。ギャラが物語ってるよ。
やっぱオレ等の職業って業界内ですら確立されて無—し、存在価値事態あやしいモンなんだな、今迄勝手にゴタク並べてたに過ぎんのだなって思った。
『格好付けてるつもりが鼻くそをほじってる様に見えるおちゃめな敏腕P』
今迄、彼女の抱える音楽モノのMIXDOWNは沢山やらせて貰ったけど、オレに言わせれば、今回初めて編集やらせて貰ったけど音楽のMIXの方が圧倒的に手間が掛かるし大変だと思うんだけどな。
ま、比べようが無いモンだとも思うんだけれども、少なくともドラマCDって家でやってNET経由のやり取りで完結出来るけど、音楽モノは確認だけでもやっぱそれなりのスタジオ使いたいしさ。
で、そのマスタリングもやる事になってPちゃんの力を借りた訳だ。
Pちゃんも今迄いろいろな音楽のマスタリングやったコトあるらしいけど、こーゆードラマのマスタリングは今回初めてだから苦労したみたい。
オマケに女性向けだし、バイノーラルがウリだからイヤホンやヘッドホンで聞くのが前提、心地良く、極めてジェントリーな、が、時に意表を突く愛撫の様な仕上がりが理想な訳なのだな、間違っても汗臭いシャワー前のいでたちで力まかせに押し倒す!!!なんてのはNGな作品だから。
『写真撮るよ!と言ったら、まったく使って無いフェーダーをいじりだしたP』
ま、Pちゃん以前はお金払ってまで女性を扱う勉強をシンジュクとかイケブクロとかスガモなんかでされてたし(大笑)オレもそーゆーマスタリングの現場見て、別の視点から自分のテリトリーであるマスタリング以前の工程を見直す良い機会だし、当然、MIXDOWNへの取り組みなんかも、その後の工程を理解する事によって変わるし、ゆくゆくはマスタリングそのものも習得したいなとも思えたかな。
マスタリング作業で、一番気を付けなくてはならない事、最も怖い事は言うまでも無く事故だよね。
じゃ、事故を防ぐ為の対策とは?これに関してはPちゃんと散々話し合っていろいろ情報も収集したけれども、やっぱ最終的には面倒がらず聞いて確認するしか無いって事。
それでいて、他社との音質、信用、サービス、価格競争も含めた差別化を計るための努力と工夫って何か?
まずは今後、シンジュクとかイケブクロよりも大好きな音楽モノもマスタリングまでやらせて下さいとクライアントにはお願いするつもり。
『男の48回払いのMacBook!』
そもそもオレ等の商売って、その作業時間をお金に換算するべき職種じゃ無いと思うんだけども、大抵のスタジオとか会社組織は時間あたり幾らって形で請求するし、スタジオなんかに雇われてる従業員の給与体制も時間に換算されるのが常だよね。
ましてや、手間と時間を掛ければ掛けるほどアラが隠せるテクノロジーが豊富な時代だしね。でも制作バジェットはあからさまに縮小みたいな。
もっと言えば、ただでさえCDが売れない時代。
クオリティーが高い作品=売れる作品って訳じゃ無いじゃん。
でもエンジニアって職種は使用機材とか方法論にいまだにがんじがらめの方多いでしょ?需要と供給とか作品制作の為の全体のバジェットみたいな、極めて基本的な事考えずに相変わらず専門職でございますみたいな方。
それは間違いでは無いと思う。でもそんな考えでは大好きな『エンジニアリング』を仕事として続ける事を自ら首をしめてるカンジもする。
エンジニアって、今迄は余計な事に口を挟まず、専門的な事のエキスパートでさえあれば良かったんだろけど、今後もそんなんじゃ劇的に変わってしまった市場で間違い無く一番最初に干される職種になっちゃうと言うかさ。
アホでは駄目なんだよきっと。
理想を実現させる為には、環境を手に入れる努力が今迄以上に必要なんじゃないかなと。
マヤ暦2012年?食糧難時代到来?悲惨な震災も経験したよね。
多分、これまでの『当たり前』とか思ってた価値観が崩壊する予兆なんじゃないかな?それに気が付くと気が付かないとでは、、、。
なんかさ、『今まで通り』を今まで通りやってるとさ、それこそ『今まで通り』ではいられなくなる気がしてならないんだよ。
かしこ


