Lost word

静寂がほぼ全ての支配権を得た、夜も深けた帰り道
他には利用者も居ない、遮る対称も存在しない横断歩道で
ボタンを押してキッチリ数分待っていた自分に気がついた。
思わず顔に苦笑が貼り付いてしまったのだけれども、それが
条件反射が染み付いていることに対してなのか、
定められたことを守っている卑屈さに対してなのか、
リスクを回避する用心深さに対してなのか、
判断しかねている内に、信号は赤に戻ってしまっていた。
10/31 02:00
「天国で一緒に幸せになろうね」
せっかくの申し出ではありますが
絶対の権力者である神と、その戒律に厳格な人々の住まう地を
天国と呼ぶなら、そんな場所には魅力を感じないのでお断りします。
10/30 00:00
「諦めずに頑張って!」の前に省略された言葉が
「対価は期待できないけど」なのか
「いつかは良い事もあるから」なのかが気になるお年頃なのです。
10/28 00:00
何かを感じ何かを思うことまでは誰しもの自由だ。
けれども、思う以上のことを望むなら、口に出すというなら、
明確に敵と味方を分ける行為になる。
僕は彼を作り出した背景を知らないし、彼は僕が作り出された背景を知らない
その結果を覚悟をするべきなのだから。
10/26 01:00
何故、予見した未来が現れないか?
もちろん、予知能力が無いとかそんな話ではない。
予見に使った判断材料の品質と欠如が原因だ。
では、判断材料とは何か?
それは僕らが過去と呼んでいる経験の蓄積だ。
つまり、未来が見えない者は過去も見えていない。
10/24 23:00
いつかを、いつかが、いつの間にか。
いつかも、いつかは、いつの間にか。
いつか、いつか、いつの間にやら。
10/23 02:00
たとえ全てが必然であったとしても
1つ1つに価値を付けることは人間の領域だ。
10/23 01:00
規律を求め、些細な不正も許さず、健全を主張する。
したり顔で説かれる演説に
僕は違和感を拭いされない。
例えば、僕らはどんな時に健康を求めるだろう?
例えば、僕らはどんな時に規則正しい生活を送るだろう?
つまりそれは、自らを病んでいると認識した時だ。
10/21 00:00
A「最近寒いですね」
B「僕のことですか?」
A「はっ?」
B「僕のギャグセンスが寒いというのですか!」
A「い、いや、そんなことないですよ、あはははは」
B「そうですよねぇ。あはははは」
10/19 07:00
普段が嘘つきだった所為で
本当のことを信じてもらえなかった少年の童話があるけど
ならば、普段は正直者が
何かの事情で仕方なくついた嘘は信じてもらえるか?といえば
その技術不足故に、やはり信じてはもらえないだろう。
10/19 01:00
「報われないならやるだけ無駄」とか
「なるようにしかならない」という諦観は、
答えのひとつとして正しい。
しかし、その正しさを行使するなら
いかなる今以上も求めず、分を超えた不満を口にしないといったような
鉄の自制心が必要になる。
10/18 01:00
「わかるか」と言われれば、確かにわかるのだが
その響きに共感というニュアンスが求められているなら
僕としては「わからない」と答えるしかない。
そこをわかってほしい。
10/16 23:00
どんな皮肉屋や斜に構えた奴でも
口を開き続ける限り、熱い人間だといえる。
10/15 01:00
信じるに値しないものを見極め、
信じるに値しないものを拒否する心があればこそ
信じることに誇りが持てる。
10/13 02:00
殆どの言葉は味方を作るために消費されていく。
10/11 01:00
例えば、今にして子供の頃のお年玉の使い道を悔やむような考え方は
その時に味わった楽しさに対価を払ったということを忘れている。
10/09 23:00
自分事なら言い訳探し。
他人事では粗探し。
10/06 23:00
せっかく、
「がんばった自分にご褒美」とか言って盛り上がっているんだから
ようは、僕が孤独であるという事実には気付かなかったことにしておいてね。
10/04 00:00
毎日厳しい声色で喚起を促す君。
そのたびに反発して手を上げてしまう僕。
時には責任転嫁して悪者呼ばわりにすることもあったけど、
ルーズな僕を見捨てないでいてくれる君に、心の底では感謝していたんだ。
照れくさいけど、今日、言葉にするよ。
「ありがとう、目覚まし時計」
10/02 23:30
まあ、アレだよ。
喧嘩相手が事実無根で言い放った
「お前の母ちゃん出べそ!」を
必死に否定したときの気持ちは忘れない方が良いと思うよ。
10/01 01:00