Lost word 過去日記 2003/02

02/28【もう、だめぽ】

エニックス『スターオーシャン Till the End of Time』の操作不能になる原因を調査中
　本当はのほほんと昨日の続きでも書こうと思っていたのですが無視できない記事だったので。予想ではミリオンヒット級、おりしも月末、週末、給料日周辺であることを考えると呼びかけても効果はほぼ絶望的な気もしますが、とりあえず警鐘。この記事からだと具体的な症状や発生条件がイマイチ判りづらいし本来はメーカーの公式ページにリンクした方が良いのでしょうが、トップページから小さくPDFにリンクが貼ってあって、内容が「原因は調査中だ。対応は会社間で調整中だ」といった意味を持たない政治家の弁明みたいな文だったので辞めました。掻き集めたネットに上がっている情報から推測すると、ゲームのかなり初期の段階の強制戦闘イベントでフリーズするらしくて頻度は初期型（SCPH-10000）はほぼ確実、15000がたまにといった感じです。 30000以降の動作は安定しているらしいです。ゲームソフトという商品はその性質上、この手の不具合を理由に店に返品できないし（飽きた、つまらなかったと区別がつかない）、どの型番でも必ず起きるわけではないという部分で メーカーによるサポート（回収、修正版の送付）が期待できるか微妙なので、発売を心待ちにしていた人もグッと堪えて購入を待ち、成り行きを見守った方が良いと思います。実を言えば私もその１人です。

　しかし、折角のネットの即効性を活かせないのは残念です。記事自体、発売日である昨日の日付なのですが、新宿では規模の小さい店が一軒、確認の注意書きを出していただけで量販店などは普通に購入を煽ってました。私は会社を出る前には人から聞いて知ったので、非常に憤りを感じ「これは日記で注意を呼びかけねば！」とか息巻いて帰って来たのですが、メーカーがこの対応じゃ仕方無いですね。エニックスではなく開発元のトライエースが作るゲームは結構好きなのですが、思い起こせば前作も何回かフリーズする現象がありました。不具合で内容の評価が落ちるのは勿体無いので擁護しようと思っていたのですが、一気に冷めてしまいましたよ。

　かつて私が勤めていたソフトハウスは２社と比べても比較にならないほど規模の小さい会社でしたが、それでも型番の違う本体がチェック用として揃えられていました。今は、デバックを専門とする会社もあります。実際多くのメーカーが利用し評価も得ています。それなりに体制が整ってるのにこんな（原因は複雑かもしてませんが症状として）基本的にして致命的なバグが出荷されるまで発見されないモノなのか？煽りでも何でもなく純粋に不思議です。

02/27【価値】

　良い内容の本と巡りあった時、誰かから楽しいor有意義な話が話が聞けた時など、私達は「あー至福の一時だった」とか「価値のある時間だったなー」とか、ようするに得をしたと感じます。んで、逆に期待外れだったり、つまらないと思える内容だと損をした気分になるのですが、これはあくまで気分の問題で実際は同価値とも考えられます。少なくても同価値に近づけることはできると思います。何かを受け取った時、ただ漠然と心にしまい込むだけでは、一時的な満足感は得られてもそれが永続するものではありません。受け取った何かについて自己の考えで調節する。自分なりの加工を施した時、初めて自分にとって有効な輝きを放ち始めます。つまらないものを受け取ったなら何故つまらないと感じたかを「あーだこーだ」と考えられるわけで、思考のための素材としては、面白いモノもつまらないモノも良い悪いも同等の価値を持つと思うのです。べ、別に私の日記の弁明をしてるわけじゃありませんよ？

　仮面ライダー555の3、4話に「いじめ」描写がありまして。今作は人間と（結果的に）敵対する側をクローズアップしています。それは同時に守るべきとされる人間側の業の部分もクローズアップするということで、ストーリー自体に「いじめ」描写が必要だったかと言われれば全体が完結してみるまで解らないのですが、製作者としては必要だと思ったから入れたのでしょう。で、よせばいいのに公式ページにはBBSがあって（前作まではメール紹介でした）結構な数の抗議書き込みがありました。趣旨的には「子供に見せたくないからやめてくれ」とか「マネしたら」といった内容が多かったです。

　んー。結構エグかったのも事実なのですが、「見せるな、やめてくれ」ってのはどうなのかなーと。いじめカッコイイ！とは描写されてはいなかったし、実際にありえることが心配なら、むしろ話し合ったり考えたりするための格好のチャンスなのではないかなーとか思ったわけです。反面教師ってあまりメジャーな言葉ではないのかな。

02/26【ネガティブ期間の始まり】

　春が来た～♪春がキター♪ まだまだ寒い日が続いていますが、もう誰が何と言おうと春です。暦の上でとかそういった理由ではなく、昨日辺りから本格的に私の体が春を感知しました。いや、脳が天気になったからじゃないですよ？もちろん電波受信しちゃったからでもありません。

　思えば幼少の頃から花見が苦手でした。何故かと言えば花見に行くと必ず体調を崩していたからです。鼻水、鼻詰まり、クシャミ、その余波からくる頭痛、耳鳴り。何でこうも花見の前後に長期間風邪を引くのだろうと不思議で仕方無かったです。知り得る世界にその症状を的確に表現する言葉が登場したのは小学校４年生くらいだったかなー。以来、人間は冬眠ならぬ春眠をするべきだと主張し続けています。かなり本気ですよ？２ヶ月間生きていくだけの資金があって、さらに会社クビにならないなら間違えなく実行しています。そんな会社あるわけ無いですけど。ああ、引き篭もりたいよー。

　まあ、ようするに花粉症なのです。特にサクラ種が駄目で、これは春の楽しみを80％近く失ったも同然ですね。ああ、どんちゃん騒ぎできる人が羨ましい…。仕方無いから国民総花粉症化計画とか妄想して気を紛らわせるんですが。

02/25【御時世】

　うわぁ～ん。TommyFebruary6シングルに続いて椎名林檎のアルバムもCCCDですよ？これが時流なのかなぁ。いくらCCCDは志低いと思うよ！買う気起きねーよ！とか唱ってみても、さすがに元々自分の好きな歌い手さんのCDまで不買運動して抗議する気にはなれないよなー。仕方ないからポータブルCDプレイヤー買おうかな…。

　パソコンソフトの話を例えに出すまでもなくプロテクトの歴史は突破と新型のイタチゴッコなのですけどね。簡単に複製できないとなれば確かに一見さんの所業は抑止できるのでしょうが、好んでプロテクト破りをするようなスキルがある相手に対してはまったく無効である場合がほとんどです。で、実際には破る人間よりその恩賜を受ける人間が問題なわけですが、どんな複雑なプロテクトを掛けようと末端の人間が代価も労力も払わないという図式は変わらないです。購入者の正当な権利と音質犠牲にしてまでCCCD採用するメリットってあまり無い気がします。

　少し乱暴かもしれませんが、結局のところPCやMP3、ネットの普及なども時流なのですよねー。既存の流通に拘って対処療法するよりは、そろそろ別の儲け方のフォーマットを考える時期ではないかと。つか、ビジネスチャンス！？（サギ師くさいなぁ）

02/24【休日ゲーム事情】

　オペレータズサイドクリア。にゃー、面白かった！エイリアンの襲撃により宇宙ステーションホテルの一室に閉じ込められてしまったプレイヤーが唯一通信が繋がったウェイトレスの女の子と協力して脱出を目指すゲームです（一部ネタバレ防止のため誤認が入ってます）。具体的にはモニターされる映像を頼りにしてウェイトレスに的確な指示を送ることで戦闘や謎解きをしていきます。画期的なのは指示の操作がUSBマイクを使った音声入力なことで、このアプローチは業界の片隅に席を置く者としては興味深々だったのですよ（多分、そうじゃなくても買ってますが）。

　アドベンチャー部分の基本は対象物＋行動の組み合わせで、例えば、「テーブルに行って」と発声するとキャラクタはテーブルまで移動します。そこで「本調べて」で「今週発売の雑誌ね」と返ってきて「雑誌読んで」でザッと内容を説明し「雑誌取れ」で所持品に追加されます。文字で表すとコントローラで選ぶかしゃべるかの違いといった感じですが、やってみるとなかなか新鮮な感覚なのです。モニターに表示された物が何だか判らなくてキーワード当てクイズと化す場合もありますが、色＋形状＝「青い四角の筒」＝花瓶とかでも「これのことかしら？」とか反応してくれるので進行は思ったよりもスムーズです。まあ、あくまでパターン範囲内なので限度はありますけど。「ソコのアレ取って」とか「昨日のアレ観た？」とかで通じてしまう人間は頭良いよなーとか改めて思ったり。

　オペレータ気分がもっとも味わえるのは戦闘シーンです。状況を分析し適切な行動を伝える（しかも声に出して）。「右目、撃て」「よけて、リロード」「回復、後ろ向いて、前足」などターゲットか行動を３つまでセットで支持できます。ウェイトレスの女の子は見事に自分の判断では何もしてくれないので指示を出さないとゲームオーバーです。中盤以降は敵の動作も速くなってくるので、なかなか歯ごたえがあります。とは言え、指示さえ的確ならキャラクタ自体はその通りに動いてくれるわけで、奇抜さに目を奪われなければコントローラーで操る普通の３Ｄアクションゲームよりも敷居が低いとも言えます。

　ストーリーは…。個人的には可も無く不可も無く。開発コンセプトに引っ掛けて「言葉」がテーマになっているのは上手いと思いました。ただ、外見上SFで固めてるけど実はファンタジーなんですよね。物語が核心に近づくにつれその色が強くなっていく感じです。まあ、SFとファンタジーの定義とかは人によってそれぞれだからなー。微妙ではありますが、ガッチリSFじゃなきゃヤダーとかいう人はちょっと辛いかもしれません。ラストまでの盛り上がりはお約束的王道ではありますが、それなりに感動しました。

　とりあえず喉が枯れたですよ。折角買ったのだから楽しまなきゃ損だと思いまして。んで、やっぱ楽しむためにはロールプレイ必須じゃないですか。たまたま妹も不在だったので、感情入れてセリフ読みしたり、ピンチに叫んだり、気が付けば半日くらいモニターに向かって独り言言ってましたよ。否、意味を持つ言葉を口にするのは独り言じゃないよな。きっと、言葉数少ない仕事の日より喋ってたとか。…痛くない。痛くないんだよ。

02/21【過剰防衛本能】

　いささか不謹慎ではありますが、世の中何が起きても不思議がっている場合じゃないですね。韓国の大規模な地下鉄火事のニュースなどは通勤に地下鉄が含まれる私としてもあまり他人事ではすませられない話です。駅のホームには「不審者や不審物を見かけたらお近くの駅員まで」とか書いてありますが、不審物はまだしも不審者を指定できるほどの猜疑心と度胸は持ち合わせていませんからねぇ。人は見た目で判断できないとも言うし、極端な話では自分と自分の知り合い以外は全員不審者とも定義できるし、暖を取りに電車に乗るホームレスの人だって不審者と言えば不審者なわけだけども、それでも止められもせず改札潜っているんですから何を基準にして良いやらさっぱりです。昔の特撮物のごとく悪い人はどす黒い顔をしたいかにも悪人相で変装痕でも残っていれば判りやすいのですが、実際は乗り合わせないように祈るくらいの手しかありませんね（こんな時だけ祈っちゃう無神論者なのですが）。

　先日、今後の会社運営方針についてお偉いさんだけの会議合宿がありました。それに先立ち、独自ブランドの商品を展開すべく我が開発部でも今後どんなモノを手がけていきたいかアンケートが取られました。「自由に好きな意見を」との御達しだったので私は「シェルターを開発したい」と書いておきました。いや、ソフトも商売も関係ないのですけど、ウチの会社霞ヶ関に近いんですよ。

02/18【教えて偉い人】

　世の中には不思議なことがあるのです。決して今日はグチを書きたいわけじゃないのよと断ってから。まあ、ウチの会社に限らず中小下請けのソフト開発の現場なんてどこも似たようなモノで１つのプロジェクトが立ち上がりピークを越えて納品まで扱ぎ付けるには多大なる残業と休日出勤、つまり時間の浪費が必要です。これは技術力云々というより計画性の問題で、しかも大元のクライアントの計画が悪いのではなく最終的にウチが引き受けることになるまでのプロセスで消費された日数や、削られた金額で確保困難になった必要人数分の時間的補充、縦に配列された連絡処理の不味さから来るモノなので、極端な話、下請けをやめない限りは慢性的に起こりえます。１つ１つのプロジェクトの間も短くなかなかゆとりのある時間の使い方ができません。そう言う私も例外ではなく平日は２時間程度の自由時間確保すら寝不足無しでは不可能ですし土日連続して休めると非常に幸せを感じてしまいます。使用期限１年の有給休暇が紙の上ではバンバン増えていっているのですが一体いつ使えることやら…。ああ、この部分は置いておくとして、かなり余裕がないことが判ってもらえたと思います。

　その現場の上司ともなれば総括して何プロジェクトも抱えているわけで、特に自分が手を出してなくても、まともな良心の持ち主なら付き合って一番最後まで残っちゃったりするのですよ。繰り返しますがまともな良心なら（←ある個人宛ての皮肉）。幸いウチの上司は良心の持ち主だったらしく私に輪を掛けて余裕の無い生活をしている筈です。筈です。筈なのに…何故に結婚宣言するかなー。どうしてできちゃった婚かなー。あーあ、あの人はこちら側の人間だと信じていたのに。非常に無粋ですが、３７歳という年齢を考えてもずっと付き合っていた末というよりはここ１～２年の付き合いくさいし、どこにそんなチャンスと暇があったんだろう。どちらにしても結婚後もこんな生活サイクルを続けていたら大変です。良い上司ではあっても良い父親にはなれないよな。

02/17【がんばれお爺ちゃん】

　最近生活にいささか余裕がないもので、そうすると（自分にとって）手近なところからネタを引っ張ってくる傾向が強くなるわけで、気が付くと今月は全体的に濃い日記になってますにゃ。とか言ってるそばから日曜特撮ネタなのですが。

　昨日から戦隊モノの新番組「爆竜戦隊アバレンジャー」が始まったのですが１話の展開がすごく面白かったのですよ。正統派的なストーリー進行や派手＋贅沢なCGの使い方も然ることながら、映画「お葬式」やNHK「さくら」などに出演していた元気お爺さん（と言っても「お葬式」では死んでましたが）奥村公延さんが全身タイツヒーローに変身寸前までいった場面に非常に萌えてしまいました。ちょっとギックリ腰ぎみに変身ポーズ後、全身タイツとの融合のCGシーン（の途中）まであって、特に前情報も入れてなかった私は「うおー！マジで爺さん変身して戦うのか！」と素直にドキドキしてしまいました。実際は「ダイノガッツ」とやらが足りなかったらしく最高齢変身は幻と消えてしまいましたが是非とも最終回までには変身してほしいです（もちろん若返りとか無しの方向で）。「アバレブルー」にはなれなかったけど「アバレシルバー」とか適正あると思うのですよね。

02/14【きっと地方のお祭りに違いない】

　今日は何の日？ああ、新型ゲームボーイの発売日ですね。折りたたみ型、液晶バックライト装備、電源は充電式とかなり便利性向上した感じです。私も余裕があればゲットし…って、違う？うーむ。あー、ファイナルファンタジータクティクスアドバンスですか。アレもFFの冠ついてますからねー。個人的にはタクティクスオウガのパクリって印象が消せないのですが、面白そうではありますよね。私も余裕があればゲットし…って、違う？うーむ。そうか、コレを忘れました。真・女神転生Ⅲですよね。ファミコン・スーパーファミコン時代に３大PRGと言ったら、ドラクエ、FF、女神転生でしたもの。初回限定版はお香が付いてくるそうですが、必ずユーザーに便利なバグが残ってた伝統とかも是非とも引き継いでもらいたいなー。私も余裕があればゲットし…って、え、そりゃ来週？そしていい加減にしろ？あい。

　いや、明日なら知ってますよ。チョコの特売日ですよね。理由はしりませんが経験上、ラッピングされた物が安く買える日だって記憶してますよ。結構毎年楽しみにしてます。ああ、特売日を待ちきれずに前日フライングして大量にチロルチョコ買った女の子からお裾分けされたことは何回かありますねェ。 …何か哀れみの視線を感じるんですけど。そっちの人は何故に頭抱えてますか。はあ、ネット？別に他意があるわけじゃありませんが今日はニュースも見ないしネット巡回もしませんよ？そ、そんな日もあるじゃないですか。気分的な問題ですよ。できれば仕事も休んで自分の殻に閉じこもってたい感じです。

　れ、連想ゲーム？はあ。イェー。版画を擦るのに使う道具？ああ、ばれんですね。学校で取れないと卒業できないモノ？単位ですか。繋げて連想できるモノ？ばれん単位、ばれんたんい。ばれんた…。!!

02/13【ゴーゴゴー】

　そういや仮面ライダー555（新シリーズ）始まってるんだっけ（などと業とらしく前フリしてますが３話ともしっかり観てます）。戦隊モノは幼年期、ライダーは小学生以降～（間飛んで）～主婦をターゲットにしているらしいので今回も何やら小難しい話になりそうな気配です。３０分枠の番組ってキャラをより個性立てるために性格デフォルメが激しかったりするのですが、それにしても今回まともな性格のキャラがまだ１人も出てきていません。夢の無い人（＋誇張）の主人公は成り行きでかったるそうに怪人倒してますし（←これがちゃんと表現されてるのも凄いとは思いますが）、外見良のヒロインはかなり自分勝手（＋誇張）で周りを巻き込んでますし、サブを固める人も極端な正義感（＋誇張）で盲目的な偽善を振りまいているし、怪しさ爆発です。加えて敵対するであろう立場の青年や少女には悲劇に次ぐ悲劇の末に人間の敵になっていく様が書かれています。過去のシリーズよりさらに逃げ場の無い状態で善悪の価値観や判断基準を問うような展開はこの先が非常に楽しみです。まあ、他に誰がついて来るかは知りませんが。

　前作の仮面ライダー１３人が争うという展開には色々なメリットがありました。主人公が戦う必然性が感じられない回でも別のライダー同士が戦うことにより話を破綻させること無く１話１回戦闘シーン＝玩具を売るために子供にアピールという条件をクリア、その対決の図式は単純な淘汰・駆除ではない戦う者毎の内面描写を可能にし、なにより人型のフォルムを持つ者同士の戦いはかなり魅力的に写りました。この金太郎アメにして盛大な祭りのような番組の次作が視聴者受けするのは相当大変だと思うのですよ。例えばドーハの悲劇が起きたＷ杯後のＪリーグの人気衰退のように、大きな熱狂の後は半端なモノは受け入れられずらくなってしまいますからね。とりあえず戦闘シーンの比率だけでももう少し増やしてもらいたいものです。今は５分も戦ってない気がします。いや、統制が無い＝犯罪に計画性が無い怪人は、言ってみれば通り魔みたいなものですから、場当たり的に襲ってきて場当たり的にやられていくしかないのでしょうが。だから悪の秘密結社復活を！ってそれはもういいか…。

　後、散々色々な所で語られてるかもしれませんが、555と書いてΦズ（ファイズ）と読みます。んで、顔の造形からしてΦがモチーフ、必殺技フィニッシュ後には空間にでかでかとΦマークが浮かび上がるのですが、これはウルトラマンコスモス以上に猥褻なんらた罪に引っかからないかと心配でなりません。

02/12【投げっぱなし】

　日曜日の午前中は大概ほほ～んとTV見ているのですが、９時３０分からのギャラクシーエンジェル（以下GA）が面白いのですよ。一見、美少女５人のSFアニメというその筋の人にはたまらないであろう萌え仕様ですが、ベタベタに無骨で意味のない変形機構を持つロボットや、見た目は派手だけど耐久力無さそうなパワードスーツに身を包んだヒーローにしかドキドキしない私が関心を示すのはそこではありません。このアニメは物語のタブーを破って平然としているような、そんな番組なのです。一言で言えば投げっぱなし。

　普通、物語はその世界観を崩壊させるような展開をした場合、元のラインに収束するような動きがあります。あまりにも大きく崩したときは夢落ちなどの古典的手法を用いて次回へ繋げます。キャラだけ使って別の舞台劇をするような展開だって事前に番外編と断ってから始めるでしょう。ところがGAにはそれが無いのです。例えば、タイムスリップを使ったループネタ話も何ら解決することなく終了してしまうし、冒頭で木になってしまった（レギュラーの）少女の話はエピソード中の何千年か後そのまま死んでしまうのです。何ら元のラインに戻る動きをしないまま。まあ、１話完結なので次の回ではケロっとしてるわけなのですけど。それにしたって同じように１話完結のギャグアニメ（天才バカボンのような）だってそこまで崩して放っておくようなことはしないですよね。

　物語には時間の進行があります。サザエさんやちびまるこちゃんに見られる永遠の小学生現象にも時間の流れはきちんと存在して、３月４月間でループする仕組みで１年の月日は流れるのです。思うにGAはそういった従来の時間軸が存在しないのですね。いつも同じ地点から始まって無数の枝葉が伸びていくような。んで、それに違和感を感じる私は毎回「おいおい、それで終わっちゃうのかよ！」と作者の希望通りの突っ込みを入れてしまうのです。楽しいから良いのですけどね。大体、進まないのだから物語というのかも怪しいよなー。

　ちなみにGAの脚本は同日８時の仮面ライダーシリーズの担当と同じ人が書いてることが多いです。あっちで謎やら人間ドラマとか言って広げてしまった大風呂敷を畳むことに疲れて、その反動でこっち来て投げっぱなしにしてるのかと思うと非常に微笑ましいですね。

02/10【呼び覚まされる】

　「太陽見てるとさ、くしゃみ出るよねぇ」ある昼下がりの１ページ、唐突に隣席の同僚が問い掛けてきます。いや、暇じゃないですよ？むしろ明日も祝日が休めないくらい忙しいのですが、そんな時ほど気になりだしたら止まらないモノがあるというか、~~現実逃避したくなるというか~~。「何故人は太陽を凝視するとくしゃみが出るのか？」残念ながら私にはその傾向が無いのですけど、突込み属性の人間としては疑問には答えなきゃならないじゃないですか？んで、考えてみました。

　ある動作が引き鉄となってそれとは関係の無い感覚を覚える。なら答えはシナプスの繋がりだろうと。本屋に行くとトイレに行きたくなるのは本を読んだ時の気持ち良さと排泄時のそれがリンクしてるからだと言うじゃないですか。読書好きの人ほどその傾向が強いみたいな。ならば、太陽の眩しさに目をしかめた時の感覚と、コヨリでコショコショした時の感覚がリンクしている人もいるのではないでしょうか。しかもコヨリ好きの人ほどこの傾向は強いのです。仕事も手付かずでおおよそ１日考えたすえに辿り着いた仮説なのですけど。帰り際、この革新的な結論を告げると同僚も（呆れて）驚いていましたよ。

　ちなみに今、私が覚えている感覚は夏休みの最後の日とリンクしてます。

02/07【状態悪し】

　人はよく、触れ合うことで摩擦して磨り減っていく石に例えられます。会社組織に属すということは、気の合う合わないは元より、そこに居る理由から価値観、志が向いている方向までまるで違う人間が、共通した媒体を使って生計を立てるという一点のみで繋がっているわけですから、そんな中で摩擦を起こさず生活して行く方が奇跡に近いでしょう。（削られていることに自覚があるかは別問題として）

　削れ落ちて溜め込んだ物、それはストレスに他ならないのでそのままにしておくのは精神衛生上よろしくないわけです。私は何かの機会、例えば親しい友人との飲み会などで愚痴として発散するのが常だったりします。ところがこの場合、独り黙って心の中に閉じ込めておくなら精神的にマイナスにしか作用しない出来事は、誰かに聞いたり聞かされたりする瞬間、快楽要素と姿を変えてしまうのです。確かにその出来事は私に不快感を与え続け、さらに話したところで何が解決するわけではありません。が、その場では話題にすることで安定し気持ちよくなってしまうのですから不思議なものです。何だろうなー。共有効果とか、傷の舐め合いとか、悲劇のヒロイン効果とか、色々な要素が混じっているんでしょうね。全部「つもり」ではあるわけですが。

　いやいや、もう自分でも状態が悪いときは解かるのですよ。赤ら顔で頭にネクタイ巻いて「世の中は！」とかデカイけど絶対反撃されないものを相手に演説打ちたくなってますからね。で、いつかそんな誰からも期待されてない苦労話を日記でやらかしてしまった時の保険にまずメカニズムを説明しておこうかなと。

02/04【ワイドショーに釣られてみる】

　「ブラックジャックへよろしく」というマンガの３巻に子供がしでかすもしれない全ての罪とそのリスクを背負う気が無ければ親になるべきではないといったようなセリフがあります。生まれてくる我が子には犯罪者や社会不適応者やアウトローになってしまう可能性もあり、極論では「生まれなければ良かった」といった状況を作り出してしまうことすらあるのだから、本来なら相当な覚悟で子供を作る決意をするべきだと。まあ、自分の子孫を残すってのはごく自然な本能ですから、そういう意味では理屈じゃないので理想論の粋は越えられないのでしょうが。

　いや「家の子に限って」とか「躾に自信有り」なんて人もいるでしょうが、「子供を立派（まとも）に育てよう」という気持ちは決意や誓いなどに属するもので、それは未来についての予測です。断言や断定は過去にしか通用しないのですから、確定事項にはなりえません。現実でも殺人者にしようと子供を育てる人はいないでしょうからね。陳腐な言葉で表すなら責任という奴なのでしょうが落ち度の有る無しに関わらず受けとめる姿勢くらいは必要でしょう。

　んー。私はそれなりに親に恵まれていたので綺麗事が言える部分もあるのでしょうけど。悪ければ容赦なく叱られましたし、私も結構食ってかかってたましたが、根本的には自分が悪いと解るようなスジの通った怒られ方をされていた気がします。預けたお年玉もちゃんと貯金されてましたしね。

　まあ、上記は３０歳前後のまだ独身を謳歌したい人や、相手もいないくせにとりあえず理由付けしたい人（何を隠そう私ですが）の言い訳の参考にでもしてください。

02/01【恥ずかしい歌ーアーアー♪】

　基本的に人の行動の制御は養われた道徳心とか定められた法律などによるのではなく、個人が持っている羞恥心によるところが大きいです。例えば、上がり症な人間が皆の注目を浴びるような状況で何もできなくなってしまうなど、簡単なことでもとてつもなく恥ずかしいと認識することで達成が困難になってしまいます。また法に触れ公となってしまったら捕まるようなことには、実行を決心する前提にはその行動自体を恥ずかしいと感じているかって部分が重要な気がします。

　感情に任せて裸足でかけて行くことが恥ずかしくない主婦とか、自分達は嫌がってたくせに、後輩をさらにカッコ悪いデザインに改造してしまう某１号２号など、性質の悪いことに羞恥心というのはそれぞれの人に極めてローカルな基準で定義されています。また発生には常に現実または仮想の対象（相手）が不可欠ですが、同じ行動だから誰に対しても恥ずかしいと一概に言えるわけではなくサンプル化はほぼ不可能です。彼氏の前だから恥ずかしいとか彼氏だから恥ずかしくないなどの理由は非常に混乱しますね。だからこそ私達は所属するグループ内で薄っすらと見え隠れする恥ずかしさの基準を読み取ってそれに合わせる必要があるのかもしれないし、そんなはっきりしないモノだからこそ独自基準で爆走しても良いものなのかもしれません。

　いやね、昼飯食って３時頃くらいからかなー。こう段々仕事の能率も良くなってくるわけですよ。すると正面からパーティションを挟んで重低音の鼻歌が聞こえてくるんです。普通、鼻歌でも楽譜の輪郭くらいは残しているものですが、この人のはまったく識別不能なのです。唯一当て嵌まりそうなのがジャイアンの歌で、それも「オレはジャイアンガキ大将～♪」ではなく書き文字の「ボェ～」の方、つまり「ボェ～ボェ～」と響いてくるのです。さらに時を前後して左からは口笛、右からはハミングが流れてくるんです。皆イヤホンしていたり悦に入って別の世界に居たりするのでまったく違う曲目の筈なのに妙なハーモニーを醸し出しているんですよ。で、ここで悩むわけです。近所でも好評な（よく「子供が泣き出す」とか「勘弁してください」と言われます」）私のボーカルを披露するかどうかを。

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