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No.50NHKで高校野球完全中は必要か(2010/8/21)

2006年まではプロ野球はほとんどの試合がナイター中継されていたもののここ数年一気に中継数が激減し、今年は30試合中継されるかどうかといった状況となっている。
プロ野球が毎日当たり前のように中継されていると何も感じなかったかもしれないが、高校野球が春・夏1回戦から決勝まで朝から夕方までNHKで完全中継していることに違和感を感じるようになった人もいるだろう。

そもそも高校生の部活の全国大会の一部始終を公共放送が完全生中継すること自体が異常なことであるということだ。
高校生の全国大会にはインターハイがある。この中継をNHKは教育TVで放映しているが、当然のことながら一部の競技のみで、放映されても決勝戦など優勝が決まる試合のみとなっている。

野球以外のスポーツは高体連主催のインターハイの名の下に行われているのに対してどうして野球だけ高野連という別組織があるのだろうかと疑問に思う人もいるだろう。
元々高体連よりも高野連の方が発足が先であったということもあるが、高野連が儲かるということも高体連とは別の単独組織でいたいということに繋がっている。
そして高野連は朝日新聞と非常に密接な関係にあり、多くの役員が朝日新聞出身者で占められている。

高野連は利権の塊でその利権が発生することに1番大きく寄与しているのがNHKによる完全中継であることは疑いのないことだ。

また最近大相撲関係者による野球賭博が問題となったが、野球賭博だけではなく、当然高校野球賭博も暴力団の重要な資金源になっていると見られ、NHKが高校野球を完全中継することによって暴力団の資金獲得に間接的にしろ大きく寄与していることをNHKはどのように考えているのだろうか。

高校野球はTV朝日系列でも放映されており、NHKが完全中継する理由はない。どうしても中継したいというのならば他の高校スポーツと同様に地元校の試合のローカル放送と準決勝、決勝のみの放送ならば他の高校スポーツとのバランスを見ても理解を得られるだろう。
野球は特別だと思っていたのは昔の話で、野球は五輪からも削除され、世界のほんの一部でしか行われていないマイナーなスポーツであることが露になっている。メジャーな競技をどんどん放送しろとは言わないが、特別扱いする必要のない一高校生の全国大会を完全生中継する理由は何一つない。
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