ココおかしいと思いませんか?
No.45毎年現れる10年に1人の逸材(2010/1/27)


「いい加減に自分たちの都合に良い情報の押し付けを止めてくれ」そう思うTV・新聞の視聴者は多いだろう。その最たるものがプロ野球でなんら実績のない新人を10年に1人の逸材と称してウィンタースポーツ真っ盛りでプロ野球のオフシーズンに明らかに視聴者にとって優先度の低い情報を押し付けてくることだ。

この毎年現れる10年に1人の逸材の根本的な原因はマスメディアは野球と一蓮托生だからだろう。どのスポーツが人気であれば一番自分たちが安泰でいれられるか。そのためには利益にならない他のスポーツを削ってオフシーズンの一プロ野球の新人を追い掛け回すのは当然の行動になる。

マスメディアがプロ野球の球団を持っていることも当然マスコミがプロ野球を必死になって支えようとしている背景にあるが(明らかに衰退の道を進んでいてもネガティブなことはタブーになっている)、プロ野球が報道機関にとって非常に楽をできるスポーツということもある。

ほぼ毎日試合があって紙面を埋めやすく、記事の内容もほとんど頭を使う必要がない。そして記者クラブで選手・監督への接触する権利を独占していることもあり、情報入手においてアドバンテージがある。
これがサッカーになると点が入りにくいので試合内容を記者の視点で書かなければいけない。記者の能力が問われることになり、ある程度の試合観戦経験がないとその試合を見ていた読者を満足させる記事は書けず、記者の力量が如実に問われることになる。野球しか知らない記者がいきなり他のスポーツの記事を書けと言われても無理だろう。またサッカーの場合記者クラブが存在しないために雑誌記者やフリーランスに対してのアドバンテージもなく競争にさらされることになる。

実際に10年に1人の逸材でなくても全く構わないのだ。マスメディアがスターになって欲しい選手をピックアップしてオフシーズンも情報を独占できれば目的はほぼ達成するのだから。この「10年に1人の逸材」の情報垂れ流しも日本のマスコミが腐っている一例を示している。
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