ココおかしいと思いませんか?No.44
全員野球という言葉に違和感(2009/10/27)


政治家がよく口にする全員野球で頑張ろう。与野党問わずどの政治家からもこの言葉がよく聞かれる。
日本で最もポピュラーなスポーツで高齢者に特に人気ということと政治家が野球しか知らないということもあってか、全員野球で頑張る=所属している人間全員が一丸になって頑張るという意味で使っているものと思われるが、全員野球という言葉には違和感を感じる。

野球は団体スポーツである。しかし、他の団体スポーツよりも特定の選手の力量が勝敗に与える影響が大きく、チームワークやチーム全体の連携は他のスポーツに比べると重要度は低い。はっきり言ってしまえば野球は投手が勝敗にあまりにも影響を与え、一人の選手の出来が勝敗を左右する比率があまりにも大きいスポーツでチームワークや連携など二の次のスポーツだ。
もっと言ってしまえば他の団体スポーツはチーム全員が一丸となってプレーするのは言われなくても当たり前で、わざわざ全員野球と表現しないといけないといけないところに野球は1対1の勝負が基本で必ずしも全員で一丸となって頑張らなくても十分勝てるという裏返しでもある。

野球というのは監督からの指示で攻撃し、攻撃側も守備側もボールがここに飛んだらこう動くとマニュアル化されており、他のスポーツよりも思考力と創造性は必要としない。
全員野球という言葉の意図しようとしている事と野球の競技としての実体があまりにもかけ離れている。
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