ココおかしいと思いませんか?No.32
客観的報道よりも金を優先するTV局


北京五輪が開催中だが、どこの局でも「メダル行ける!」などと国民に期待させ、関心を持たせようと懸命だ。トリノ五輪での事前予想とのあまりのギャップの反省など微塵も感じさせない。

TV局というのはNHKに限らず公共の電波を使用しているので客観的な報道姿勢が求められるが、TV局がメダル候補と持ち上げる選手は客観的に見ればよほど幸運がなければ難しいという選手も多く、報道を行う担い手としての倫理をかなぐり捨ててでも日本選手を持ち上げる。

理由は簡単だ。客観的に見て日本勢の金メダルは北島とその他数個しか取れる見込みはないと言えば、視聴者の関心は高まらず高い視聴率を得ることが出来ないからだ。

なぜスポーツ番組に限らずそこまで視聴率にこだわるというのかというと、TV局というのはスポンサーからの広告収入が最大の収入源で、この広告料というのは「時価」で、視聴率を基本に決まる。つまり、視聴率が高ければTV局は儲かり、視聴率が低ければ収入が減るということだ。

しかし、短期的に見れば選手を持ち上げ、メダル獲得へと煽って視聴率を獲得できても、結果で裏切られた視聴者はTV局そのものへ不信を抱く。
昨今TV離れが言われているが、そのような短期的な視聴率獲得を狙った報道姿勢がTV局そのものを信用しなくなったこともTVを見なくなった大きな要因だろう(視聴者も騙されることによって賢くなっている)。
新規参入がなく競争のない業界ということで、好き勝手な放送ができた地上波TVだが、視聴率ばかりを追ってスポンサーの顔ばかりを見ることによって視聴者にそっぽを向かれ始めている。
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