ココおかしいと思いませんか?No.27
むやみに声を張り上げる絶叫中継が当たり前の実況


地上波のスポーツ中継では当たり前となったアナウンサーが声を張り上げての実況。これはアナウンサー独自の判断ではなく、上からの指示で意図的に声を張り上げて実況しているようだ。

コアなスポーツファンが主な視聴者層であるスカパー(CS)のスポーツ中継では実況は落ち着いて口調で喋っていることがほとんどだ。
コアなスポーツファンには特に絶叫することに対しての拒否感を持っているということを認識しているのだろう。

絶叫のどこが悪いかといえば、何でもない場面でさえ、さも危ないシーンかのごとく声を張り上げることに対してかなりの不快感を与えることだろう。そのスポーツに精通しているファンであればあるほど危険な場面とそうでない場面の区別がつくため、自分の感覚と違う場合に「そんなに危なくないだろ」というように不快感を感じる。スカパー視聴者はそのような区別のつく層が比較的多いため、実況もむやみに声を張り上げるということをしないのだろう。

別に全く絶叫をするなということではない。本当にエキサイティングな場面では過剰なリアクションさえしなければ絶叫してもいいと思う。視聴者も興奮する場面では実況の声など耳に入ってないので不快に感じることもないだろう。

地上波での問題は少なからず実況に不満を持っている人間がいるにも関わらず選択肢を与えないということである。スカパーでは主音声と副音声を使って選択肢を与えているが、地上波で副音声をつけて放送することは稀だ。
スポーツ中継の主役はあくまで選手であるはずなのに中継自体を度々ぶち壊すほど影響を与えてしまう実況。絶叫をした方が視聴率が取れるというデータがあるのかもしれないが、むやみに絶叫することによって局そのもののイメージが悪くなっていることに気付いてはないのだろうか。
本当にエキサイティングな場面での絶叫は自然なので認められるが、その他の時間帯は静かに語ったり、黙ることも大切だということを肝に銘じて欲しい。

余談になるが、日本テレビの資料読み実況も酷い。目の前の試合を実況するのではなく、資料を読み上げることに力点を置いてサッカーならばゴール前の攻防になって試合の実況に戻るといった具合だ。駅伝ならば資料を読まないと間が持たないのかもしれないが、刻一刻と状況の変わる競技では資料読み実況は適切ではない。
ファジアーノ岡山と日本スポーツ ココおかしいと思いませんか?トップ