−FC東京効果は出るか− 昨年まさかのJ2降格となったFC東京。主力のほとんどは残留し、先日行われたアジアカップでも活躍した今野など日頃Jリーグを見ていない人でも知っている名前が複数含まれているJ2の戦力としては反則チームがJ2を戦う。 南アフリカW杯以降日本代表への関心が再び高まっているだけに各J2クラブはFC東京戦でいかに新たな観戦者を呼び込み、定着させられるかが今年の見どころになりそうだ。 −2011年動員予想− 昨年、一昨年の実績と今年の動員予想を表にした。
動員トップは間違いなくFC東京だろう。焦点は減少幅がどれだけかになる。J2に落ちるとアウェイサポーターの動員は格段に落ちるだけに動員が増えることはありえず、J2に落ちたということで観戦を見送る人も出てくると思われるので1万人減少しても不思議ではない。チームのごたごたがあったとはいえ昨年の大分が4割以上動員を減少させ、千葉でも2割以上減らしている。3割減程度が目安になりそうだ。 2番手は千葉と札幌の間でFC東京と合わせてこの3チームが平均1万人を超えそうだ。札幌の動員は読みにくい。北海道内での札幌の存在感が薄れていると予想されるだけによもやの1万人割れもありえるかもしれない。 4番手は大分と予想した。今年は主力の多くが移籍し、上位は望めない布陣となっている。一昨年から半減以下になってしまうというのは少し寂しいところだがチームの状況を考えると致し方ないような気もする。 5番手は京都、湘南、岡山、熊本の4チームの中からどこが来てもおかしくないだろう。J1からの降格組の京都と湘南はどこまで減少を減らせるかだ。京都はJ1にいても空席が目立ってきていただけに8000人を超えることはまずないと思われる。 湘南はJ1を経験したことによってサポーターの絶対数が増えているかどうかが試される。2009年の7273人がひとつの目安かもしれない。昇格争いに食い込めれば7500人オーバーも可能だろう。 減少をどれだけ食い止められるかが焦点となるJ1降格組に対して着実に動員を伸ばしている岡山と熊本がさらに上積みをして将来のJ1昇格争いをするに相応しい動員力を身につけられるかが注目となる。8000人を超えることがあれば観客動員に関してはいつJ1に上がっても問題ないレベルに達する。 読みにくいのは横浜FCと東京Vだ。両チームとも昇格争いに絡んでくる可能性があり(少なくともどちらかは絡むだろう)、予想よりも大幅に増える可能性もある。東京Vは運営母体が変わったことで余計に読みにくい。 中団より下で注目したいのは栃木、岐阜、鳥取だ。昨年の栃木は成績と比べて動員の寂しさが目立った。グリスタ改修という言い訳があった昨年とは違い今年は真の動員力が試される。強力なアタッカー陣を揃えて昇格争いの可能性があるクラブだけにJFL時代よりも少ない動員ではあまりにも寂し過ぎる。 岐阜は1年間使用していた球技場から陸上競技場に戻る。キャパシティーの関係で大幅増は間違いないが、専用スタジアムの迫力を知ったサポーターが陸上競技場でも満足できるかが2009年よりも大幅に伸ばせるかどうかの鍵になるかもしれない。 鳥取は最下位になるかどうかが注目だろう。鳥取と水戸が動員最下位を争うと見られ、アクセスが大変な土地柄だけにアウェイからの動員は見込み薄だ。地元のサポーターは負けが込んでも支えていく気概が試されるかもしれない。 下部リーグの動員充実がよりサッカーが日本に根付いて行くことに大きく関わってくる。イングランドでは2部リーグでも他国の1部リーグ並みの動員を誇っている。今年は動員の見込みの薄い鳥取が参入してきたので平均観客数は減る可能性が高いだろう。昨年J2に所属した16クラブがどれだけ上積みして行けるかがJ2のリーグ全体の充実に繋がって行く。 |
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