もっと評価されてもいいのでは?
No.3日本人に向いているカーリング女子


−実力を着実に蓄えているチーム青森−

トリノ五輪では日本勢の大不振によってカーリングのチーム青森が脚光を浴びた。結局日本は10ヵ国中7位に終わったが、その戦いぶりは順位以上のものを見せてくれた。

五輪が終わればマスコミも冬季種目最大のメダル有望種目フィギュアスケートのみを集中的に取り上げてカーリングは一般人の記憶から忘れ去られようとしている(特に今年は女子が世界選手権に出場できなかったことも大きい)。

確かにフィギュアスケートも日本人に合った種目だと思うが、カーリングも日本人に合っている種目だ。基本的に日本人というのは手先が器用だが、パワーでは圧倒されるというのが他の競技から見て取れる。カーリングは確かにスイープでパワーが必要ではあるが、それはフィジカル強化で補える範囲のものでそこで絶対的な差がつくものではない。
むしろ微妙な感覚の方が重要で細かい技術というのは日本人に向いている。

2008年の世界選手権では優勝したカナダに決勝進出決定戦で惜敗しての4位とメダルを手にしかけるところまでいった。
今の日本のライバルは中国でこの中国は集中的な強化によりぐんぐん実力を伸ばし、2008年世界選手権は銀メダル、2009年は金メダルと2010年バンクーバー五輪で地元で是が非でも金メダルが欲しいカナダの対抗1番手にまでになっている国だ。
同じアジア人の中国がこれだけの実力を備えてきたのに日本が中国と同等以上の力を有せない理由はない。

カーリングは選手寿命が長く、安定した戦績を残しやすいのも魅力のひとつだ。それだけにサポート体制がよくなり、選手が結婚後も競技を続けやすくなれば継続的にメダルを狙えるようになる。もちろん育成をないがしろにしろというわけではなく、どんどん下から育って実力でチーム青森を乗り越えて行くのならばそれは日本にとって歓迎すべきことで底辺を広げることも大事だ。

現時点でチーム青森は十分世界と互角に戦える力を持っているのでまずはしっかりとチーム青森をサポートして五輪や世界選手権でメダルを取るための強力なサポート体制を確立することだ。五輪でメダルを獲得すれば世間の目も多少はカーリングの可能性に気付くだろうし、協会の資金集めも楽になり、育成の資金も増やせるだろう。
冬季競技では日本女子に関してフィギュアスケートよりも安定してメダル争いが出来そうで日本人に向いているカーリング女子がもっと脚光を浴びても良いと思う。
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