ファジアーノ岡山ホームゲーム感想

2016年J2第3節vs京都サンガ(14位)
試合結果スタッツなど
2週連続のホーム開催となった第3節は篠原が右CBスタメンに復帰し、ほぼベストメンバーで京都を迎えた。

前半の入りは京都が圧力を掛けて押し込むも、ファジアーノもその時間帯を耐えると徐々に押し返し、前半はスコアレスで折り返す。

後半早々に試合が動く。ファジアーノ左サイドから石櫃がクロスを送り、こぼれたところをイが決め、京都が先制。

守備には不安定さを感じさせるファジアーノだが、今年は攻撃力の面で昨年よりも大幅に上がっているのは確かだ。

66分に竹田のクロスを2列目から走り込んだ伊藤が胸トラップからのボレーのビューティフルゴールで追いつく。
千葉戦から続く横を揺さぶる大きな展開からのゴールは明らかに昨年から進歩している。

そして78分に後半途中出場の豊川が矢島からのスルーパスを受けて冷静にループシュートを決めて逆転。
豊川はベンチから呼ばれた瞬間メインスタンドがざわつくなど、千葉戦の1戦だけでサポーターの心を鷲掴みにし、そして今回はゴールを決めてみせた。
他のシャドー陣よりもレベルが違うという印象は誰も持ったであろうが、先発で使うのかシャドーで使うのか監督のこれからの采配が注目される(影山監督から一貫して試合が上手くいかなかった時のための切り札を残してたいという傾向がある)。

ここで勝ち切れればチームは完全に波に乗れていたが、守備に不安があるのが今年のファジアーノ。
退場者が出て10人になった京都にアディショナルタイムに追いつかれ2-2のドローに終わった。
攻撃に光明が見える一方で、昨年までの堅守は全くないというのが今年の特徴だ。

やはり、左WBが田所から片山に代わった影響が大きい。片山は攻撃面では田所よりも貢献しているが、守備面ではかなり足を引っ張っている。
初戦の山口戦から片山-竹田の左サイドを何度も簡単に破られている。基本的に片山は不器用で守備のポジショニングもルーズボールの予想も下手で守備に関してはかなり厳しいレベルと言わざるを得ない。
最後の失点場面でも相手逆サイドからふんわりクロスが来ていたので、しっかり相手とヘディングで競るだけの時間があったにも関わらずプレッシャーすら掛けず相手にフリーでヘディングさせてしまい、失点に繋がってしまった。

昨年は片山を我慢してシャドーで使って結局得点力不足のままだったか、今年はどうするのか。片山の守備力向上に期待するのか、三村が復帰すれば三村で行くのか(三村も攻撃力重視のWBだが)。FW出身とはいえ不器用な片山にはサッカーセンスは期待できないので劇的な守備力向上は期待できないと個人的には感じている。
ファジアーノが上位で戦うためには左WBがかなり鍵を握る事になりそうだ。
筆者の試合満足度(10段階)
7
ファジアーノ岡山ホームゲーム感想TOPへ