ファジアーノ岡山ホームゲーム感想
2015年J2第27節vsジュビロ磐田(2位) |
試合結果スタッツなど |
内容的には健闘したもののアディショナルタイムに決勝点を奪われての敗戦となり、ショックを引きずりそうな負け方となった。 この日の相手の磐田も2連敗中と調子が落ちていることと、前線からのプレスがないこともあって特に右サイドの田中が有効に機能していた。 やはりファジアーノの両ウィングバックには走力と突破力が求められ、走れない加地ではウィングバックは厳しい事が改めて浮き彫りとなった(4バックの右ならば有効に機能するかもしれない)。 この日は球際での迫力もあり、シーズン序盤戦であれば強豪磐田にあれだけ戦えればOKという風潮でもいいかもしれないが、今は残留争いの渦中にいるだけにいい内容での敗戦よりも悪い内容でも勝ち点3の方が圧倒的に重要だ。 ようやく岩政もこの日の結果を受けて順位表の下を見て戦う意識を持ったようだが、はっきり言えば遅過ぎる。順位表の上を見て戦うと事をプレーオフ進出を目指すとするならば、J1からの降格組に3連敗した時点で事実上可能性は消えており、栃木戦から完全に残留争いを意識して戦わなければいけなかった(栃木戦の実況アナでさえファジアーノが残留争いに巻き込まれている事を意識して放送していた)。 これで後半戦6試合で勝ち点はたったの2。残りは15試合でこのペースで行くと確実に降格となる。入れ替え戦を免れるためには最低でも勝ち点45、出来れば勝ち点48は欲しい。残り15試合で勝ち点17(4勝5分け6敗)は遥か遠い道のりに感じ、勝ち点14(3勝5分け7敗)でさえ今のチーム状態と残りの日程を考えると不安を感じる。 降格を早くから意識せざるを得なかった徳島が復調し、大分も監督交代後順調に勝ち点を重ねている。同じく監督を交代した京都も今節勝利してファジアーノとの勝ち点差は3しかない。自力のあるチームが低迷していたので一気に勝ち点を稼いでくるのは覚悟しないといけない。 夏場以降失速が定番のこのチームが夏から秋を凌げるのか、残留争いのプレッシャーに押し潰されはしないのか。 磐田に健闘して拍手喝采で出迎えているサポーターには違和感を覚えざるを得なかった。内容が良くても負けるのは典型的な降格パターンで、シーズン途中までは降格圏から離れていてあれよあれよという間に残留争いに巻き込まれて降格してしまうのもよくあるパターンだ。 選手・フロント・サポーターに今一番求められるのは危機感なのは間違いない。 |
筆者の試合満足度(10段階) 3 |
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