ファジアーノ岡山ホームゲーム感想
2015年J2第17節vs東京V(8位) |
試合結果スタッツなど |
危機的状況。 試合後選手からも続々危機感を感じているコメントが出ていたが、攻撃においてコンスタントに点が取れそうな雰囲気を微塵も感じさせない試合ぶりは多くの観客が危機を覚えただろう。 前回の横浜FC戦ではシュートを多く放ち、決定機も多く作っていたのでこのような試合を続けて入れば自然と得点も増えていくと思っていたが、横浜FC戦の出来が1回限りで、讃岐戦、東京V戦ともにシュート4本に終わりこれが今のファジアーノ岡山の攻撃力を端的に表していると考えていいだろう。 片山をトップにする1トップ2シャドーで、守備ラインからトップ目掛けてのロングボールが主体となっており、片山ではボールを収めたり、競り勝つ事は出来ず機能不全に陥っている。例え故障中の久保が復帰しても片山より激的に良くなるとは考えられず、今の攻撃の仕方は行き詰っている。 前でボールが収められないので、ボランチも積極的に前に上がろうにも上がれない状況となっている。2列目からの飛び出しが持ち味の島田が全く前線に上がってこられず、持ち味を発揮できていない。島田はロングパスも持ち味だが、大きくサイドチェンジするパスも出ておらず、自分の能力を発揮できていない。 監督としては攻撃力のない千明から島田に先発を変えたという事は攻撃面で期待しているのだと思うが、選手の持ち味を発揮しやすい指示や決まり事を浸透させなければいけない。 ボランチがなかなか上がれない状況は逆に守備の堅さには繋がっている。17試合で11失点は十分過ぎるほどの合格点。 しかし、17試合15点というのは自動昇格、プレーオフ圏内を目指すクラブとしては赤点だ。 サッカーは点を取れなければ勝てない。今のやり方だと引き分けが多く、偶発的に入った得点を何とか守り切った勝利と0-1で負ける展開が多くなっている(負けた試合は全て0-1)。 試合数×1.5前後の得点数が必要で、そのくらいの得点力=攻撃力があれば必然と失点も抑えられる。 現状のままでは降格しなければそれで良いというシーズンになりかねず、前線の補強は当然としてマンネリ化したシステムや選手の特長を殺すやり方(DFラインからのロングボール主体の攻撃)を改める時期に来ているのではないか。 山陽新聞のコメントを読むと長澤監督が一番危機感を持っていないのが気になるところだ。 |
筆者の試合満足度(10段階) 1 |
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