ファジアーノ岡山ホームゲーム感想

2014年J2第34節vs水戸ホーリーホック(17位)
試合結果スタッツなど
ホーム18戦目にして10回目の引き分け。直接順位を争っている相手には勝ち点をやらない意味でも引き分けでも仕方ない試合もあるが、下位との試合ではリスクを背負ってでも勝ち点3を取りに行く姿勢が必要。

それを昨年の引き分けの多さから学んだはずではなかったのか。同点に追いついてから優勢に試合を進めていたにも関わらず、試合後の監督のコメントからは勝ち点1が最低限取れたことに満足しているように聞こえる。

他の上位クラブのホームでの勝率は50%前後で大分に至っては3分の2以上の確率で勝っているのに対してファジアーノの18戦で6勝と勝率は3分の1でしかない。負けない事よりも勝ち切ることがの方が大事という反省が生かされていない。

2位松本との差は勝ち点11(得失点を考えると実質12)となり、ほぼ自動昇格の可能性は消えた。選手はもちろん全勝するつもりで2位を目指す戦い方をするべきだが、7位山形とは勝ち点差4、11位福岡とは勝ち点差6とこのまま調子が上がらないとプレーオフ圏外に滑り落ちることも十分あり得る状況になって来た。

一番の気掛かりはチーム状態が上がってこないこと。プレーオフを勝ち抜くためには上り調子で迎える事が大事で現在は底の状態だ。ここから一気に上げることが出来るのかが重要となる。

上田が復帰したことは明るい材料だが、石原がほぼ今季絶望と思われるのは非常に痛い。前への推進力が大きく減り、ロングボールが多くなる可能性が高まるからだ。同じくトップと中盤の間の潤滑油の役割を果たせる妹尾も消息不明状態(怪我の発表がないまま1ヵ月経過)で復帰しそうにない。ロングボールであったり、サイドからの単純なクロスが多くなり過ぎて中央からの崩しがなくなって攻撃不全になる最悪のケースにならなければ良いが。

次節からはアウェイ2連戦で共に調子を上げてきているクラブとなる。長崎はとにかくシュートを打たせないチームで磐田相手に前半シュートを1本も打たせなかった守備力は堅固だ。打ち合いになる可能性は低く、少ないチャンスを決められるかが勝負となるだろう。

その次の群馬とは相性が悪く、後半戦の群馬戦に良い思い出はない。何とJ2に昇格してから5年全てのシーズンで後半戦の群馬戦は負けている。そしてほのほとんどがアウェイで試合となっており正に相性最悪のクラブだ。

今年もホーム愛媛、アウェイ札幌と勝てないジンクスが継続し、ホームで引き分けが多い事も合わせて殻を破れないでいるが、この大事な時に成長した姿を見せられるか、アウェイ群馬戦が今シーズン浮沈を決定付ける試合になるのではないかと思っている。
筆者の試合満足度(10段階)
4
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