ファジアーノ岡山ホームゲーム感想

2014年J2第1節vs富山(-位)
試合結果スタッツなど
影山体制5年目で昨年とは違い、ずば抜けた昇格候補がいない今年はどのチームにも昇格のチャンスがある。
影山サッカーの集大成のために、オフは攻撃陣を中心に補強を進め、絶対的ストライカーは擁さないものの、どの選手が出ても大きく戦力は落ちない選手層になった。

この4年間影山監督を見てきて、最大の弱点は選手の能力の見極めにあると感じている。選手の適性に合わないポジションであったり、能力の乏しい選手を重用したりする傾向が毎年のように見られてきた(昨年の終盤戦アウェイ群馬戦のスタメンは大きく首を傾げざるを得なかった)。

様々なタイプの選手の中から最適と思われる選手をピックアップして戦うだけの選手層は厚くなった。素材はそれなりに揃って、後は料理人がいかに素材の味を引き出すかで成績は大きく変わるので影山監督の弱点が今年こそは顔を出さないように願うしかない。

しかし、初戦から疑問の残るスタメンとなってしまった。最大の失敗はボランチで仙石を使ったこと。千明・仙石コンビは攻撃力に乏しく、厚みのある攻撃をしにくい。守備力が強固になるのであればまだ救いはあるが、守備力が上がるわけでもなく、仙石のミスから決定的ピンチを招く場面も見られ、千明・仙石のボランチコンビはもう見たくないと思っているサポーターも多いのではないか。今年は去年の反省点を生かすために点を取って勝ちきることを目標としているはず。それならば島田がファーストチョイスにするのが当然のように見える。

ネガティブな話題から入ってしまったが、もちろんポジティブな要素も見られた。新加入で先発した林と鎌田はJ2で十分やれそうな動きを見せた。
湘南で実力を見せていた鎌田は不慣れな右ウィングバックのポジションを無難にこなした。開幕戦で力が入り過ぎたのかキックが苦手なのかどうかは分からないが、ボールに足が上手く当たっていなかったのは気になるが、次節以降でどちらであるか判明するだろう。

林は動きが柔らかく技術があるように見えた。妹尾からの絶妙なスルーパスを受けてのGKとの1対1を決めておけば最高の出来だったが、水谷に阻まれてしまった。全体的に今後に期待できるパフォーマンスだった。

途中出場でインパクトを残したのが片山。ロングスローは大きな武器であのスピードと軌道は相手チームとすれば軌道を予想しにくく厄介だろう。
体つきも厚みがあり、ポストプレーが出来ればスタメンに食い込んで来ても全然おかしくない。次節以降は出場時間が延びてロングスロー以外でのパフォーマンスを見たい。

点を取って勝ち切ることを目標にスタートした2014年シーズンだが、初戦は昨年と変わらず、リスクをそれほど冒さない守備のバランス重視の戦いとなった。
一人で点を取ってしまうストライカーがいない以上リスクを冒さないと勝ち点3を継続的に積み重ねていけない。
ボランチの攻撃参加がひとつの鍵となると思うので点に絡めるボランチを1人常時先発させてもらいたい。
筆者の試合満足度(10段階)
5
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