ファジアーノ岡山ホームゲーム感想

2013年J2第19節vsアビスパ福岡(11位)
試合結果スタッツなど
3戦勝ちなしの1分け2敗と勢いを失ってしまっているファジアーノ岡山。
指揮官は前節松本戦の内容は悪くないと話していたが、何かを変えなければいけないと感じていたかことがこの試合のスタメンで明らかになった。

チーム得点王の荒田を押谷に、得点もアシストもない桑田を関戸に、チームの中心千明を島田に変更する監督にしては思い切った選手変更で福岡戦を迎えた。

前半からプレスが掛かり、昨年J1の福岡を攻守で上回ってチームのパフォーマンスとしては次に期待が持てるもので観戦していて楽しいサッカーを披露した。

終了間際のPKがありながら1-1の引き分けと結果はついてこなかったが、シュート数も決定機も非常に多かった。
シュートの精度が悪いイメージを持ちがちで、確かにこの試合は何度も決めなきゃいけないシーンがあった。ただ、ホームでのシュート決定率は17%を超えており、ホーム10試合での決定率は申し分ない。総得点が低いのは絶対的シュート本数が少ないのとアウェイでのシュート決定率が低いことに原因がある(アウェイは守備重視の戦術にも原因)。

J2というのはシュートを打ってなんぼのリーグで得点を積み重ねるためにはシュート数を増やすことが1番効果が見込める。リーグナンバー1のシュート数を誇る神戸とは102本(1試合平均5.36本差)もあり、神戸レベルまでシュート数を引き上げろとは言わないが、1試合平均12本ほど打てるようになれば多少決定率が下がっても得点は向上するはず。そのためには今回のようなアグレッシブな戦いというのは理に適っている。
荒田と押谷の共存をはかることはできないのか?など攻撃面での課題は多いものの方向性としては前からアグレッシブに行くというのは正解だと思う。

一昨年に引退した妹尾が2戦前の岐阜戦で現役復帰し、初めて動きを生で見たが、まだ得意のドリブルが出ていないのが非常に気になる。石原のPK奪取に繋がる絶妙なパスをしたシーンはあったものの、妹尾と言えばドリブルのイメージがあっただけにアウェイ2連戦でもドリブルがなかったので、まだ感覚的に掴めていないのか、チーム戦術でドリブルよりもはたくことを要求されているのかは分からないが、妹尾の持ち味はドリブルであり、得意のドリブルで1枚はがしてラストパスなりシュートを打つなりした方がよりチャンスが広がると思う。
いつ妹尾が引退前のドリブルを取り戻せるかに注目したい。
筆者の試合満足度(10段階)
6
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