ファジアーノ岡山ホームゲーム感想

2013年J2第7節vsコンサドーレ札幌(18位)
試合結果スタッツなど
アウェイで2連勝し、順位を4位まで上げて迎えたホーム4戦目。6戦負けなしといえど内容が悪い試合の方が多かっただけに、内容を伴って今季ホーム初勝利を飾り、これから続く強豪との戦いに臨むステップにしたい試合となった。

ファジアーノらしからぬ3-2の逆転勝利を果たした試合の中で一番感じたのが、やはりシュートを打たないと点は入らないということだ。

荒田の1点目はもちろんのこと、2点目の田中の得点も荒田のシュートのこぼれを押し込み、3点目のコーナーキックに繋がったのは荒田のシュートから得たコーナーキックだった。3点とも荒田なしではあり得なかった得点でいかに今の岡山の攻撃が荒田に依存しているのかを示している。

順位を2位まで上げたファジアーノ岡山だが、この位置をキープするにはいくつもクリアしなければいけない課題がある。
J1昇格には60点以上の得点が必要となる。絶対的エースの荒田が例え20点取ったとしても残り40点取らなければいけない。
となれば、シャドーの得点力は絶対不可欠でファジアーノに最も欠けているところだ。

開幕前荒田と共に期待された押谷がどこまでフィットするかでシャドーの点数は大きく変わってくるだろうが、押谷がフィットしなければ非常に辛い。
他に得点力のある選手は鈴木しかいないが、こちらも押谷同様ベンチ外が続いている。
今回の先発だった関戸と桑田では昇格を狙うチームのシャドーとしては力不足でチームが好調のうちにシャドー問題を解決したい。
明るい材料といえば、大怪我から復帰した久木田のパフォーマンスが良かったこと。シュート意識が高く、GKのファインセーブに阻まれたものの素晴らしいミドルも放ったのでシャドーのレギュラー争いに加わりそうな勢いは感じた。
反対に大きく精彩を欠いて懲罰交代となった石原は心配だ。若いゆえにしっかりとメンタルを立て直してこの懲罰交代を糧として欲しい。

堅守のファジアーノ岡山の中で課題となっていたのがウィングバックの攻撃力。両サイドとも守備に持ち味を持つ選手を起用していたために点は取られないものの、点が取れない状態となっていた。
そこで攻撃に光るもののある田中が2試合前から先発起用されて、田中が右ウィングバックの選手としては2011年以来のゴールを決めた。1対1で抜ける力があるのは魅力的だ。右に田中が入ったことにより攻めの田中と守りと運動量の田所とバランスが良くなった。

逆転勝ちしたことによってチームにさらなる勢いがもたらせるだろう。その勢いでアウェイ千葉相手にどこまでやれるか。千葉戦を引き分け以上で終えることが出来たら自動昇格を現実的目標としてシーズンを戦うことが出来る。
筆者の試合満足度(10段階)
9
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