ファジアーノ岡山ホームゲーム感想

2013年J2第4節vs水戸ホーリーホック(13位)
試合結果スタッツなど
3戦3分けとスタートダッシュをもくろむも低調なスタートとなってしまった中で迎えたホーム3戦目。
苦手相手だとしてもどうしても勝利が欲しい中2日の試合で、影山監督はヴェルディ戦のスタメンをそのまま起用した。

ヴェルディ戦は前半の出来が良く、0-0で終わったものの石原や荒田が決定的なシュートを何本も放っており、3-0であってもおかしくない内容だった。
その内容を買っての過密日程ながらの先発固定だったが、ヴェルディ戦をTV観戦した感想としてファジアーノの出来が良い以上にヴェルディの弱さを感じた試合で昨年もヴェルディ本来の上手さが消えている印象だったが、今年はさらにヴェルディらしさがなくなってさらに弱くなっているように感じた。それ故にヴェルディ戦前半が良かったからといってそのままスタメンをいじらなかったことは良い判断だとは思えなかった。

水戸戦の前半は全くリズムが取れず、どちらがホームか分からない内容だった。後半先制され、終盤に何とか追いついたものの開幕戦同様に追いつけてラッキーだったという試合だった。

影山監督の最大の弱点は選手を見る目が欠けていること。そして明らかに足を引っ張っている選手にこだわり続けて失敗するということだ。
2010年はイ・ドンミョンにこだわってイは結局1得点に終わり、2011年は臼井にこだわって無得点、2012年は桑田にこだわりこれまた無得点となって得点力不足の一因は監督の選手起用にもあった。

今年は荒田、押谷を軸に石原や鈴木をシャドーで起用してくるものかと思いきや、昨年全く結果の出なかった怪我上がりの桑田をヴェルディ戦で先発起用し、今回はフル出場させた。
水戸のプレスが緩くなった後半の後半で仕事をする場面もあったが、昨年問題となった圧倒的なスピード不足(走り方からして改善の見込みは非常に薄い)、コースを切ろうとするだけのアリバイ守備は全く改善されておらず、ドリブルがなく、1タッチではたこうとするだけで相手からは怖さがなく、運動量も相変わらず少ない。

広島繋がりで影山監督は思い入れが強いのかもしれないが、桑田が先発出場試合はこれで7戦連続勝ちなし。昨年から2勝7分け4敗(得点5失点12)と全く結果が出ていない。たまたま結果が出ていないのではなく、桑田を使うことによってチームとして機能していない必然の結果のように見える。
これだけチームの足を引っ張っているのだから例え1〜2試合決定的な仕事をしてチームに貢献できたとしてもこれまでの借金が帳消しになるわけではない。
一番怖いのは桑田が1試合活躍して監督がずるずると桑田にこだわり続けて結局大きくポイントを失うことだ。

桑田と共にヴェルディ戦から起用された島田は完全に仙石からレギュラーの座を奪った。まず、FKの質が素晴らしい。ファジアーノはFKのキッカーがおらず、そのために鈴木を獲得したところもあったと思うが、鈴木以外にもこのような素晴らしいキッカーがいるのはセットプレーでの得点源として期待できる。
島田がいれば鈴木はいらないのではないかと思う人もいるかもしれないが、それでも鈴木も必要だ。流れの中での鈴木の左足の決定力は魅力で、シャドーが相変わらず得点できないでいる中で得点の匂いをする選手を使っていくべきだろう。

開幕ダッシュを宣言しながらホーム3戦あった中での4戦4分けと低調な序盤となってしまったファジアーノ岡山。
流れを変えるには監督がどれだけ勝利のための適切な判断が出来るかだろう。
筆者の試合満足度(10段階)
2
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