ファジアーノ岡山ホームゲーム感想

2012年J2第15節vs京都サンガ(3位)
試合結果スタッツなど
前回のホームで最下位岐阜に敗戦を喫した後、アウェイで大の苦手東京ヴェルディを1-0で下したファジアーノ岡山。東京Vは下位に滅法強く、上位に非常に弱いクラブであり、ヴェルディはチームの実力を測るには格好の相手であり、ヴェルディに勝ったことで最低でも昇格プレーオフ圏内を争える力があることを証明した。

そして今節は3連勝中で怪我をしていたサヌが復帰したことでベストメンバーが揃った京都を迎えた。前々節サヌがいた京都はアウェイで昇格候補の甲府をアウェイで3-0と虐殺しており、サヌありの京都はJ2屈指の実力を持っている。
この京都に勝てればプレーオフ圏内どころか自動昇格枠さえ狙える力があると証明できる一戦となった。

先制点はファジアーノで田所が今シーズン初得点を決めた。田所が決めた角度は2010年天皇杯福岡戦を思い起こされるもので田所得意の位置でウィングバックながら点に絡んで怪我で離脱中の服部とは違う持ち味をアピールした。

前半18分と早い時間に先制したことでファジアーノは攻めに来ると予想される京都に対してどう立ち向かうかが注目されたが、選手間で話し合って引いて守ることを選択する。
この戦術はアウェイ千葉戦、横浜FC戦、ホーム草津戦で採用して成功しており、相手にボールを持たせて最終的な仕事はさせないで凌ぐ戦術だ。

京都は狭いスペースに人数をかけて巧みな技術でショートパスを繋いで来る独特のチームだ。前からプレスを掛けて交わされて足が止まることを恐れたこともあって引くことを選択したのだろう。
しかし、引くにはあまりにも時間があり過ぎた。先制点から13分後に同点に追いつかれ、前半さえ守り切れずにハーフタイムを迎えることになる。

後半になると京都の出足が岡山を圧倒し、セカンドボールを京都が尽く拾う形となり、ハーフコートゲームとなる。そして京都が勝ち越し点を奪い、岡山もチアゴ等を入れるも結局後半は1本もシュートを打つことなく1対2で京都が勝利を収めた。

この試合は前半早々に先制したことで守りに入ったことが大きな分岐点となった。これまで守備的戦術がうまくハマっていたこともあって引いて守る選択をしたのだろうが、サヌありの京都に75分近くを虎の子の1点を守り切ろうとしたのは甘かった。
上位相手のアウェイで先制点を取ったのならば引き分けでもOKなので引いて守ることも選択肢にあるだろうが、ホームで戦う時はアグレッシブに行って欲しいというのがサポーターの思いだろう。

最近4試合のファジアーノ岡山はシュート10本以上打った試合が1試合もなく(1試合平均6本)、逆に直近4試合全てで10本以上シュートを打たれている(1試合平均12.75本)。この数字で2勝2敗なのだから結果が出ているうちにもっとシュートを打てるようにし、シュートを打たせないようにしないといけない。
今回負けた京都はシーズン全体でシュート数155本、被シュート数94本とさすが昇格候補本命の数字を残している。
これまでJ2を見てきて感じることはJ2はどんどんシュートを打って打たせないクラブが強く、そういうクラブがJ1に上がっても通用するということだ(今年の札幌や一昨年の湘南はシュート数<<被シュート数で昇格するも散々な成績に終わる)。

長期的に見てJ1昇格だけではなく、J1定着を狙ったチーム作りを行う場合はシュート数が被シュート数よりも圧倒的に多いチームを作らなければJ1では通用しない。

今回の京都戦を見てまだまだファジアーノ岡山には課題は多く、現状では昇格プレーオフに届けば大成功という現状認識が出来た。
高い意識と目標を高く持たねば上には行けない。今年のファジアーノ岡山は昇格プレーオフを目標に掲げている。より目標の高い自動昇格枠を狙っているクラブが多くいる中で6位に入ることは中々難しいだろう。

京都との力の差を真摯に受け止めつつも高いレベルのサッカーをするにはどうすればいいのか。J1で通用する力をつけるつもりぐらいでないとJ1昇格さえおぼつかない。去年までならJ1昇格は非現実的過ぎる目標だったが、今年の戦力ならJ1昇格に足りないものが見えるところまでは来ていると思う。
対外的には来年以降もJ1昇格を目標でも良いが、クラブ内ではJ1でも通用し、J2では中下位は確実に圧倒するサッカーを目指す意識が欲しい。
筆者の試合満足度(10段階)
4
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