ファジアーノ岡山ホームゲーム感想
2011年J2第36節vs京都サンガ(8位) |
試合結果スタッツなど |
6連勝中で水曜の天皇杯ではJ1山形を下している京都サンガFCを迎えての一戦。京都は長距離移動の疲労が懸念してか、コイントスに勝つと風上側を選択して前半で勝負を決めに来た。 京都は前半14分に宮吉のゴールで狙い通りリードを奪ったものの前半終了間際に岡山が追いついたことで京都のプランを崩したことが大きかった。 この澤口のゴールは左ウィングバック田所からの絶妙なグラウンダーのクロスを合わせてのものであり、両ウィングバックが絡んだ今シーズン3バックを導入してやりたかったパターンのゴールとなった。 3バックを導入した目的は両ウィングバックが高い位置を保って中盤より前の人数を多くして攻撃的に行きたいということだろう。しかし、今シーズンの多くの試合では3バックが5バックになり、中盤の人数が少なって劣勢となる場面が多くなっていた。 最近の試合では5バックになる時間帯が以前よりも少なくなっており、それは幾つもの要因が重なった結果だと思える。まず今回の京都はショートパスを繋いでくるスタイルのため反対サイドのウィングバックの裏へのフィードをあまり警戒しなくて良いため逆サイドのウィングバックは比較的高い位置を取りやすかった。 そしてチアゴ、キム・ミンキュンとボールをキープできる選手が前線に複数いることによってウィングバックが前線を信頼して前に上がりやすくなっていることも挙げられる。以前はキムをボランチで使っていたため前の方でのボールの収まりどころがチアゴしかおらず(しかもチアゴの稼働率は低い)、ウィングバックが思い切り上がることが出来なかった。 そして左のウィングバックを田所が務めるようになってから両WBの位置が高くなっているように感じる。 以前左のWBを務めていた小林はスタミナと守備に不安があり、どうしても後ろ髪引かれる思いがあったのか最終ラインに吸収されるシーンが多かった。田所になってスタミナに自信あり、元々守備的な選手であることで多少後ろを空けても守り切れる自信があるのか高めの位置をキープしている。小林の怪我によって田所に出番が回ってきた形だが、田所の方がチームのコンセプトに合っているように思えるが、小林の怪我がなければ田所は出番がないままシーズンを終えていたのだろうか。キム・ミンキュンのボランチ起用の固執といい監督の選手適性を見抜く目には疑問を抱かざるを得ない。 |
山陽新聞試合満足度調査 満足89% やや満足9% やや不満1% 不満0% MIP(投票者人) 澤口雅彦37% 植田龍仁朗34% 田所諒7% キム・ミンキュン5% |
筆者の試合満足度(10段階) 8 |