ファジアーノ岡山ホームゲーム感想
2010年J2第38節vs.アビスパ福岡(3位) |
試合結果スタッツなど |
アウェイで王者柏相手に1-1と健闘して迎えた今シーズン最終節。相手は昇格を決めているアビスパ福岡。 ファジアーノ岡山はリーグ戦でこれまで福岡に負けたことがなく、相性の良い相手だ(今年の天皇杯では審判に泣かされたものの内容は悪くなかった)。 先発は出場停止の近藤に代わって後藤が3試合ぶりに復帰して残りは柏戦と同じメンバーが起用された。 相性の良い福岡相手ということもあって互角以上の内容で始まり、前半は福岡をシュート僅か1本に抑え、CKから澤口が頭で合わせて1-0での折り返しとなり非常に良い出来の前半となった。 福岡は後半に非常に強いチームで前半と後半では全く違うチームになることがしばしばある。 そして後半の福岡は昇格チームの力を見せつけた。やや遠めの直接FKを鈴木がバー直撃の素晴らしいフリーキックを見せてその跳ね返りを楽に決めて同点とするとその5分後に今年の岡山の課題であるファー側にこぼれたボールを引退する工藤が決めて後半始まって10分であっさり逆転した。 岡山は川原→リ、小林→三木、田所→喜山の3枚を切ってFWの白谷と岸田を2列目に下げてFWをリと三木の2トップにした。 白谷と岸田の2トップで前線からプレッシャーを掛けて相手に自由にボールを持たせないスタイルが終盤戦の岡山の持ち味だが、この二人が2列目に下がってしまうと二人の持ち味が出ないだけでなく、チームとしてもうまく回っていない印象を受けた。やはり白谷、岸田は前で生きる選手だと感じる。 今シーズンかなり伸びてきたものの千明がレギュラーになったことで出場機会が減っていた田所がキムの代わりにボランチに入った。 岡山は攻撃時にペナルティーエリアに入る人数が少ないのが欠点だが、田所は積極的に前を追い越して飛び出す動きを何度も見せていた。残念ながら田所にボールが出なかったので決定的チャンスはなかったが、何度もフリーの状態で飛び出していたのは非常に印象的だった。 キムと千明の場合は前を追い越すという動きはしないだけにどうしても前線の枚数が少なくなってしまう。今回の田所は積極的に前線に飛び出し、しかもフリーで良い飛び出しを見せていただけにしっかりパスの出し手と意思疎通が出来れば大きな武器になる可能性を感じさせた。田所は天皇杯の福岡戦で見せたようにシュートは下手ではないだけにうまく飛び出しての得点も期待できる。 田所が攻守に動きまわり、千明が相手のラインの間でボールを捌くという形が最もうまく行きそうだと感じた(田所には行く時と引く時の高度の状況判断が求められるので判断ミスをすれば致命的なピンチを招くので重要な役割を担うことになる)。 |
山陽新聞試合満足度調査 不満41% やや不満32% やや満足18% 満足9% MIP(投票者66人) 澤口雅彦53% 千明聖典% 野田紘史% |
筆者の試合満足度(10段階) 5 |