ファジアーノ岡山ホームゲーム感想
2010年J2第36節vs.カターレ富山(18位) |
試合結果スタッツなど |
気温10度と非常に寒い中で6026人ものサポーターがkankoスタジアムに駆け付けた。午後5時キックオフでこれだけ寒いことに加えて相手も富山と相手クラブ目当てでの動員も見込めないだけに栃木戦の5504人を超えれば恩の字だと思っていたが、6000人を超えたことは意外だった。kankoスタジアムで2連勝中ということとホームラスト2戦ということが6000人台まで押し上げたのかもしれない。 相手のカターレ富山は安間監督になって3-3-3-1という独特のフォーメーションで戦っていたが、今回は連戦を考慮して4バックを採用し、岡山側としては事前の情報が全く役に立たなかったかもしれない。 岡山はDFラインでのミスが多いということで後藤の代わりに野本を起用した。しかし、俊足苔口とのスピード勝負で勝てるはずがなく、何度も危ない場面を作ってしまいDFラインをいじった効果は全くなかった。そもそも苔口相手に野本をぶつける考え方が理解できないのだが・・(相手のことは考えず、自チームのみを考えてスタメンを決めたのだろうか?)。 ひとつ気になるのが監督も選手も試合内容自体は悪くないと前向きにとらえていることだ。 確かに前半はセットプレーで1点取られたものの一方的にやられたわけではなく、追いついて逆転できる可能性も感じさせた。 そして後半に小林のFKで追いついたが、5分後にやり返されて突き放された。両方ともセットプレーでやられている。岡山の場合はセットプレーでも流れの中でもファーサイドをフリーにする場面が非常に多く、シーズンを通して全く修正出来ていない。岡山と対戦する相手からすれば中央突破を狙うよりもサイドからファーに合わすことを意識するとより高い確率で得点が取れることは分かっているだろうし、実際富山もコメントを読む限り認識していた。 満足度調査では不満、やや不満を合わせて81%と監督、選手の満足度とは大きな隔たりがある。もちろん自分達よりも下の順位のチームに勝てなかったことも大きいが、シーズン中の課題が解消されず成長していないところにも不満を感じているのではないだろうか(決定的チャンスを何度も作られたのも印象が悪い)。 そして監督の采配にも大きな不満を感じたのもあるだろう。影山監督はシーズンを通して非常に交代が遅い。今回は後半12分に動いていつになく早いなと感じたら攻守に豊富な運動量で貢献する岸田が交代ということで怪我のための交代だった。 そして次に動いたのが後半32分でボランチのキムを交代して久木田を入れた。負けているので本来ならこの時間帯で3枚目を切っていても良いが、3枚目を切ったのが何と後半の43分とアディショナルタイムを含めて5分強しか残っていない段階で川原に代えて喜山を入れた。少ない時間で喜山に結果を出せというのは酷な話であまりにも交代が遅いと誰もが感じたことだろう。 監督の役割として選手交代のカードとタイミングの適切さは最も大事なものではないだろう。しかし、毎回タイミングが遅いと少なくとも監督の資質の一部が欠けているのではないかという疑念を持たざるを得ない。 特に3人目の交代となった川原は今回も出来が非常に悪く、1人目の交代で交代させられても不思議ではないほどの出来だった。今回は逆サイドの小林が前半から気合いの入ったプレーをしていて今日はやってくれそうだという雰囲気を出していたのとは対照的だった。もしも岸田が怪我をしていなければ小林を交代して岸田を1列下げて空いたFWにリを入れるというのが監督の1枚目の切り方の定番となっていたのでそうなっていれば小林のFKもなかったことになる。 アウェーの富山戦は今年ワーストタイの0-4で負けているだけにやり返したかった1戦だったが返り討ちにされた。 岡山県出身の苔口-江添ラインで2点取られたのは複雑なところだが、相手に決定的なチャンスを何度も作られており、負けというのは順当な結果だろう。 今回の試合はセットプレーからの失点と監督の交代の相変わらずの遅さとシーズン中の成長を感じられない一戦となってしまったのは残念だった。 |
山陽新聞試合満足度調査 不満48% やや不満33% やや満足15% 満足4% MIP(投票者79人) 小林優希62% 真子秀徳% 川原周剛% |
筆者の試合満足度(10段階) 3 |