ファジアーノ岡山ホームゲーム感想
2010年J2第33節vs.大分トリニータ(14位) |
試合結果スタッツなど |
大分トリニータは3戦連続1-0で勝利と調子を上げているもののチームの軸となる韓国代表キム・ボギョンとU-21代表の東をアジア大会召集のため欠いての布陣となり、おぼつかない得点力がさらに低下する心配を抱えての試合となった。 ファジアーノ岡山はアウェイで勝利した栃木戦のメンバーそのままで勢いを持って昨年までJ1にいた大分に挑んだ。 前半はお互いに攻め手がなく、大分のフリーキックくらいしか得点の匂いがない低調な試合となった。 ファジアーノ岡山とすれば降格がないのでホームでは勝ちを狙った思い切った采配が求められるはずで、前半全く良いところがなく完全に消えていた右サイドハーフの川原を代えてくるのが監督としての仕事だと思ったが、影山監督は相変わらず決断が遅く、後半の後半になるまで川原を交代させることはなく、無駄に24分を使ってしまった。 この日の川原はとてもプロ選手のレベルのプレーとは言えない最悪の出来で前半で見切りをつけるのが当然の出来だった(遅くとも後半15分までには絶対に代えておかないといけないレベルのパフォーマンス)。 逆サイドの小林もプロレベルとは言えないもので一度全力で戻ってカウンターを阻止したシーンのみが活躍した場面で今回の両サイドは攻撃に関しては最低の出来だった。 本来ならばこのレベルの選手が先発で起用されるべきではない。しかし、この二人はスピードがないために交代のカードには先発以上になれず、攻撃的選手の控えでは唯一スピードがある久木田を温存したいと監督は考えているのだろう。 どうしても監督とすればゲームプランがうまく行かなかった時の保険を用意したいのだろう。手塚前監督も岡山で唯一個人突破が出来る妹尾をスーパーサブで起用したい傾向にあり、影山監督も妹尾は怪我もあって後半途中からの起用がほとんどだった。 しかし、それでは試合時間の大半である75分間ほどは攻撃力が非常に弱い状況で戦わざるを得なくなり、それが前半の得点数、シュート数の少なさに繋がっている。 使える控えがいないというのも問題だが、かといって最初の75分で点が入ればラッキーで残り15分で勝負を仕掛けるスタイルではなかなか勝ちは積みあがらない。今回は大分の攻撃力が乏しくてうまくはまった格好だが、川原、小林の両サイドだと攻撃力だけではなく、守備力もかなり低くなってしまう。 今日の動きを見る限り川原よりも久木田の方がチームに貢献しており、久木田を先発で使う方が良いように思える。また左サイドハーフは千明の台頭によってレギュラーを失った田所を持ってきた方が良いのではないか。田所はスタミナ抜群で守備も小林に比べれば遥かに強く、現在の前線から追い回すハイプレス戦術に確実にフィットする。前に行く力、シュート力などの攻撃力もあるだけに田所を左サイドハーフで使うのが良いと思う。 |
山陽新聞試合満足度調査 満足76% やや満足21% やや不満3% 不満0% MIP(投票者132人) 李東明31% 久木田紳吾30% 岸田裕樹11% |
筆者の試合満足度(10段階) 6 |