ファジアーノ岡山ホームゲーム感想

2010年J2第18節vs.水戸ホーリーホック(13位)
試合結果スタッツなど
1ヶ月強の中断期間を置いて再開されたリーグ戦。ネクストから三木、木村、山中の3名をトップチームに昇格し、臼井、小寺、馬場の3名がネクストに落とされた。
昇格した3名のうち三木と山中がが早速先発で起用される。不動の右サイドバックとして全試合フル出場していた澤口が控えにも入っていないことから故障か体調不良のアクシデントが発生している可能性が高い。

中断直前の岐阜戦から2トップにし、今回は三木と李の180cmを超える長身FWを2枚並べたことにより、これまでのボールを出来るだけ繋いでいこうというスタイルからシンプルに2トップに放り込んで、出来ればFWが繋ぎ、競り負けたとしてもそのこぼれ球を拾うという中盤を省略したスタイルにして中盤の相手の高い位置で奪われる危険性を小さくした(相手監督からはアンチフットボールの主旨の発言で批判される)。

中盤省略サッカーにより今季初先発のドリブルに持ち味のあるサイドハーフの妹尾に良い形でボールが渡らず途中交代となり、今後を考えると唯一個人で勝負できる妹尾が生きないやり方をこのまま続けてしまうとまたも得点力不足に陥る可能性は高いと思われる。

今回2得点はしたものの1点目の得点は優秀なGKなら外に弾いているシュートで、2点目はラッキー以外の何物でもない。

ラッキーな形で得点を取った三木だが、ポストプレーは昨年よりも進歩した感じは受けたもののボールに対する反応があまりにも遅い。190cm台以上の日本人にありがちな反応の遅さで一般日本人よりも鈍いようにさえ見える。足も遅く裏へ抜け出したとしても追いつかれてしまう場面も見られた。

勝ったチームはいじりにくいが、三木が今後も得点を取り続けるというのは考えにくく、きちんと試合を分析して次の試合に活かしてもらいたい。

新加入の白谷は出場時間が短かったもののスピードがありそうでもっと長い時間見てみたかった。
中断中の紅白戦ではアピール中ということもあってかかなり気持ちが前面に出る印象があり、他のFW陣はあまり気持ちが前面に出るタイプではないだけにゴールを決めるんだという強い意志を感じた。テクニック面ではまだ未知数だが、岡山では結果を残さないといけないという崖っぷちに立たされていることを認識しているだけに貪欲さを買ってみたい気はする。

観客数は7,855人となり、ワールドカップ効果を感じさせるものとなった。水戸のネームバリューを考えると栃木と大差ない観客動員が予想され、通常の日曜開催ならば5000人台だっただろう。3連休の中日ということを考えても6000人台行けば上々だろう。
千葉サポーターが約1000人来た千葉戦よりも273人多いことを考えると1500人以上はワールドカップ効果で増加しているように感じる。

次は中山雅史の所属するコンサドーレ札幌戦となる。金曜開催という若干の不利はあるものの7時30分キックオフと時間設定も配慮し、1万人チャレンジデーと相まって多くの来場者が予想される。是非とも1万人と言わず最低でも1万1000人は超えたいところだ。
山陽新聞試合満足度調査
満足83%
やや満足15%
やや不満1%
不満1%

MIP(投票者98人)
キム・テヨン36%
三木良太23%
川原周剛14%
真子秀徳9%
野田紘史5%
筆者の試合満足度(10段階)
7